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移植苗に比べて小さな種球に対応するため、いくつか設計上の変更が加えられている。まず、平畦の浅植え用なので溝切りが深くないことや、浅植えのため鎮圧ローラーを省いたことなどから、重量を従来機より約5kg減の8kg(ウエイト除く)と軽量化。これにより取り扱いの利便性が向上したほか、価格も1万円近く安い9万1350円(税込)という設定になっている。
また、従来機は苗台の下にあったローラーを苗台から独立させることで車高を低く抑え、球根が苗台から外れるのを防ぐと共に土寄板を設置、深さの一定しないデコボコのある植え付け面でも均平化できる。種球の大きさによって溝幅は調整可能。植え溝の深さはネジ位置を変えるだけ。
作業は従来機同様、至ってシンプル。調製した種球を苗箱にセットしたチェーンポットに詰めて30分間浸水したら、あとは『ひっぱりくん』をひっぱるだけ。これで株間が10cmか15cmの均一な植え付けができる。
広島農技センターによれば、植え付けに要する時間は1A当たり25分と、手植えによる慣行の10分の1で済む。さらに、チェーンポットの抵抗で、物理的にリン茎肥大を抑制し、調整作業の効率化が可能になるという。
日本甜菜製糖(株)では、「ワケギだけでなく、ラッキョウやニンニクなどのほか、浅植えの球根なら花きや軟弱野菜にも対応できる」としており、作業の効率化を目指す経営者にとっては注目の一台だ。 (門馬照久)
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日本甜菜製糖株式会社 東京営業所
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