ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

木内博一の和のマネジメントと郷の精神

海外進出とは多様性を受け入れること

「上海・和郷園」が始動した。最近は、農業の世界でも海外に進出するケースが増えてきた。ただ日本の価値観をそのまま持ち出しても成功しない。国によって多様な国民性をどのように理解してビジネスに結びつけるのか。日本の本将棋、いやここは中国の伝統的な遊び、麻雀から国際社会における価値観の相違を見てみよう。

 昨年10月23日、「上海・和郷園」の事務所を開いた。具体的なビジネスを始める準備室として、徐々にネットワークを広げている。

 タイや香港で既に海外展開をしてきたが、状況はまるで違う。国によって、国民性、考え方、価値観は多様だ。当社も中国ビジネスをスタートするに当たって、改めて初心に帰るべきだと考えている。

 たとえば、日本でも新規就農を希望する人は、畑もお金も持っていない。同様に、我われも中国に行ったら畑は持っていないし、そもそも言葉が通用しない。日本のお金を持っていても、人民元ではないので、どういう価値に変わるのかが分からない。ないない尽くしのところからどのように始めたら良いのだろうか。

 アイディアとしては、まず料理人になって料理を覚えるというやり方がある。そして、自分のレストランを開き、さらにレストランで必要な食材を作るために畑を借りていくといった具合だ。香港に築地から鮮魚を運んだのは、まさにこの発想を用いた事例である。

 しかし、中国の場合は、日中関係の情勢や成熟していない社会ルールなど、不安定な要素が多い。直接事業を展開するより、間接的に支援する方がリスクは小さくなる。当社から日本側の技術やサービス精神、流通経路を提供して、現地企業の店をプロデュースする。そして、成功すれば、プロデュースした費用を10年、20年かけて利益で配当してもらうという仕掛けだ。そのうちに時代は変わるだろうし、次のステップに進むタイミングが来る。そのチャンスが来るのを待って、来たるときに行動すればいいのだ。

関連記事

powered by weblio