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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、米国、南アフリカ、オランダ
- 編集部
- 第35回 2011年02月01日
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オーストラリア 農作物を監視する「フェノモービル」
オーストラリアの科学技術研究機構(CSIRO)の増収技術研究グループが開発した新型車両には、最先端の画像分析装置が搭載されている。この新型車両はCSIROのなかにある植物フェノミクス・センター(HRPPC)とタトゥラ・エンジニアリング社が、ゴルフ場のカートをベースに共同開発したものだ。
この新型車両「フェノモービル」は、作物が生育している畑をゆっくりと横断しながら、作物の高解像度画像を撮影する。そして撮影した画像を分析する機能も備えており、各種のストレスを受けた植物の内部で起こる遺伝子レベルの変化を解析できる。
画像の撮影のために、車体は約1mの高さにリフトアップされており、農作物の生育状態を調査する研究者に貴重なデータを提供する。HRPPCの広報担当によれば「これによって、塩害、旱魃、高温などによるストレスを受けた農作物の反応を計測できる」とのこと。
このなかで例えば塩害は、オーストラリアの小麦生産に多大な影響を及ぼす環境問題だ。実際、塩害のために小麦栽培を継続できなくなる農業経営者は多い。
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