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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、米国、オランダ、南アフリカ
- 編集部
- 第36回 2011年02月28日
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オーストラリア アルゼンチン製の農機に注目
「今年の農機展示会で得た最大の収穫、それはアルゼンチン製の25t穀物ワゴンを見つけたことだね」。そう語るのは、クイーンズランドの農業経営者コガン氏だ。この穀物ワゴンがオーストラリアで販売されるようになったのは、デイヴィー・グループの総支配人を務めるマルコム・マッケラー氏の営業努力だろう。
農業分野が急成長しているアルゼンチンでは、過去10年間で穀物の生産性を6割向上させており、年間9400万tの穀物生産量がある。こうした状況の中でアルゼンチンの農機業界も一緒に成長している。現在、同国には600社以上の農機メーカーがある。「穀物ワゴンのメーカーだけで24社、播種機のメーカーなら75社もあります。私が訪問した自走式スプレーヤーのメーカーは年間で500台を販売していました」とマッケラー氏はその盛況ぶりを語る。
アルゼンチンの農機メーカーの多くは高品質な商品を製造するために、最新式のレーザー工作機械とロボット溶接機に投資をしている。冒頭の穀物ワゴンの場合にも、電子計量システムが標準装備されている。もちろん基本的な能率も高く、10tの穀物を1分間で積み降ろす。
デイヴィー・グループでは今後もアルゼンチン製の農機に注目して、より多くの価値の高い製品を提供したい方針である。
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