ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

春夏野菜 カリフラワー/カボチャ/小ネギ/ニラ

三月、四月は春、夏野菜の定植から育苗の時期だが、今年はどんな品目をどれだけの面積、作付けたらいいのか。平成四年の年間を通じた低迷の年以降、五年には冷夏、六年は猛暑と、異常気象に見舞われたために、今年の作付けの目安になる過去の市場相場推移が信用できない。そんな農業経営者のために、特徴的な品目についての流通状況を分析する「市場相場を読む」をお届けする。生産、出荷、販売のための参考になれば幸いである。なお、入荷量、単価は東京市場のものを利用しているが、数量はこれを十倍したら大体、全国の卸売量となる。
カリフラワー 衰退品目といわれながらも一定の需要量は確実に存在


【概況】

 カリフラワーは、ブロッコリーの急成長に反比例するように、生産、消費ともに減退傾向をたどり、東京市場の入荷状況をみても、平成元年から五年までの間に三割近くの減少となっている。それでは、このまま衰退の一途をたどる品目か、というとそうではない。とくに平成三年の秋の列島縦断の台風の被害を受けて、この年に激減するが、減少傾向を受けて市況は好調だったことから、翌四年には数量が盛り返したにもかかわらず、それはどの単価安にはならなかった。産地は、茨城、静岡、東京都下、干葉、愛知、徳島、福岡などで、古くからの洋菜産地が一定の生産を継続させているという状況。主に業務用需要で底固い支えがあり、そのため需要が年間を通じて平準化する傾向にある。不足が見込まれる場合は緊急輸入される品目でもある。


【背景】

 秋~冬に入荷が多く、夏には極端に減少する。低温期には比較的どこでも作れるが、高温期は高冷地しかできない、という特性がある。夏場は需要が落ちるものの入荷が少ない分、単価は高くなる。一般需要が離れている品目だけに、需要に対する適正量がどれだけなのか、という模索が続いている状況で、単価面からみると五~六月、一一月、一~二月あたりが過剰ぎみ、七~九月が不足ぎみということになる。冬場にまだ入荷が多いが、この時期にはシチューなどの煮込み料理での一般需要があるからだ。


【今年の対応】

 生産農家の判断として、需要が急増しているブロッコリーに転換するか、底固いカリフラワーを残しておくか、というところだが、趨勢からみて産地の脱落が目立っているだけにカリフラワー生産をどこまで我慢して生産し続けるか、だ。単品生産農家は少ないはずで、季節の洋菜類を平行して生産、出荷する中、市場業者にどれだけ「(カリフラワーの)あてになる生産者」と評価されているかにかかっている。現在、カリフラワーを生産している農家は、そのまま継続して作ることをお勧めしたいが、新規導入の判断は、すでに市場業者に洋菜関係の生産者として評価が定着している農家なら市場の担当者との相談で、一部カリフラワーを作付けるといった程度がいい。確実に需要はあるが、適正量の問題ということを忘れずに。

関連記事

powered by weblio