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TVの字幕は16字以内
さて、皆さんが普段なにげなく見ているTVですが、TVは視聴者にチャンネルを変えられないよう瞬時で情報を伝える工夫がたくさんしかけてありますので、そのいくつかを真似してみましょう。まずは画面の中の文字数です。TVにはテロップ(字幕)がたくさん登場しますが、例えばニュースで何の事件かを表すタイトル・テロップは16字までと決まっています。多くて20字でしょう。それ以上の文字をレイアウトしても視聴者は認識できないので、その文字数に決まっています。
そこで皆さんが作ったスライドをチェックしてみましょう。タイトルや見出しに何文字並んでいますか。数秒ごとにパッパッと切り替わるのはTVもスライドも同じです。30字、50字とスクリーンに映し出されても、聴衆からは読めないので何も見せていないに等しいことになります。ここでも内容を精査して、情報量(=文字数)を減らさなければなりません。
大事な情報は見せっぱなし
また、TVではサイドテロップと呼ばれるものが画面の四隅に出ていることがあります。「速報 上野みずき婚約 お相手は年下イケメン俳優」「10kgやせる必勝法 ワカメダイエット」のように、今何について放送しているかを知らせて途中から見始めた人も巻き込むような“しかけ”です。プレゼン資料でも重要なことはずっと見せっぱなしにすることで、情報を刷り込みできます。
スライドでも資料でもじゃまにならないのは、タイトルやページ番号などがこない画面右上です。
そこに入れるのは、プレゼンターの社名や氏名、ロゴやマークなどです。ほかにはスローガンやキャッチフレーズを入れてもいいでしょう(図3)。アピールしたいのが「共同集配による利益確保」なら「共同集配で利益!」と入れます。企業では「おかげさまで50周年」「ペア割キャンペーン中」などのフレーズもよく見かけます。
ワードやエクセルならヘッダーに、パワーポイントならマスタページに入れることで、ページが増えても減っても全ページに表示されるので、繰り返しアピールすることができます。
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天野 暢子 アマノノブコ
イー・プレゼン
代表
広告代理店媒体担当、業界記者、大手ゲームメーカー広報担当などを経て、2006年にプレゼンテーションを中心としたコンサルタント「プレゼン・コンシェルジュ」として独立。広告代理店、媒体、広告主サイドの立場からプレゼン現場のすべてを経験。著書に『15秒で納得させる“通る資料”のつくり方 図解 話さず決める!プレゼン』(ダイヤモンド社)、『プレゼンはテレビに学べ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。 http://www.11epresen.com/
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