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ライバルに 打ち勝つプレゼンノウハウ

対面プレゼンの心得

聞き手の心をつかむには工夫が必要……と思っていても、どうすればいいか分からない読者もおいでだろう。このコーナーでは、プレゼン・コンシェルジュとして活躍する天野暢子氏にプレゼンのコツを教えていただく。A-1グランプリ出場者はもちろん、新規顧客への営業を検討していたり、各種勉強会での講師をお願いされたり、異業種との連携などを視野に入れている読者は読んでおいて損はない!

秒単位まで段取りを決めた台本を用意する

 「人前で話すのが苦手です」とか「あがり症なんです」と言われる方は案外多いものです。そういう方がぶっつけ本番でプレゼンに臨んでうまくいくはずがありません。ほとんどの場合、持ち時間が決まっているはずですから、時間内に終わらせることが第一です。そのために台本を準備します(図1)。

 演劇や映画の台本はタテ書きで役名とセリフが全員分びっしり書かれています。芝居は丸暗記して臨むものなのでそれでいいですが、プレゼンで使う台本は時々目を落として見るものですから特別な工夫が必要です。

 まずは普段読み慣れている「ヨコ書き」にしましょう。登場人物はあなたしかいませんし、あなたしか使う人はいないので、読みやすい、目に飛び込んできやすいように書きます。

 次に、区切りのよいところで改行します。ひと呼吸置きたいところではさらに改行、1字下げ。次のまとまりまで1~2行空けてもいいでしょう。途中、話題が変わる場面では「次にご紹介するのは」「さて、ここからが本題ですが」のように、切り替え言葉も事前に考えておきます。

 30分以上のプレゼンであれば、各パートの時間割は「分」単位で決めておいてもいいでしょうが、3分、5分といった短い時間の場合、それでは時間内に収まりません。あいさつに15秒、テーマの紹介に20秒と「秒」単位で詳細に決めます。ここで持ち時間ぎりぎりで組み立てると、途中でド忘れした時や何か起こった場合に時間がオーバーしてしまいますので全体の1割は余裕をみておきます。つまり5分(300秒)のプレゼンであれば、1割(30秒)を残して、270秒で構成を考えるということです。

 肝心の構成ですが、主題は最初に伝えます(図2)。続いてプレゼンの流れも説明します。これで時間切れになって重要なことが伝えられなかったとか、「この話にいつまで付き合わされるのか」と聞き手がイライラすることがなくなります。

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