ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

編集長インタビュー

若者に働くことの意味を伝える、これこそ経営者が果たすべき使命

リーマン・ショック以降、大学を卒業しても就職できないという就職浪人の数は増えるばかりだ。しかしその一方で、人材不足に悩む中小企業経営者の声も聞こえてくる。このミスマッチング、何が原因とは一言では言い切れないが、若者が働くことの意味を見つけられず、大人も若者に伝えてこなかったことも一因ではないか。企業の採用コンサルティング業務を行なっている山近義幸氏に、経営者が若者に働くことを見せる、伝える意義を聞いた。


何も知らない新卒社員を採用すると会社が活性化

昆吉則(本誌編集長) 山近社長の仕事を紹介していただけますか。

山近義幸((株)ザメディアジョン代表取締役兼CEO) 3つあります。ひとつは出版です。2つ目は新卒採用のお手伝いです。新卒採用したいけど今までは本格的にやったことのない企業のコンサルティングをしたり、会社案内を作ったり、学生を集めたり、面接官を全部私たちが行なっています。それと男子学生だけを対象にした日本ベンチャー大学という学生からお金を取らない私塾のようなものを開いています。

昆 山近社長は新卒採用を学生への就職あっせんというより企業側の問題あるいは経営者自身の問題としてとして提案されていますね。まだまだ小さな事業体ですけど数千の単位で農業の法人化が進んでいます。あるいは法人化していなくても雇用している農家もいます。そんな農業法人や農家にとっても意義のある話だと思います。

山近 昔、ロイヤルホストとかすかいらーくとかの大企業を除けば外食産業が新卒採用をまったくしない時代がありました。しかし弊社があるコンサルタント会社と一緒にセミナーを開き、その時に参加いただいた83社が大卒採用して成長されていきました。僕らは外食産業の新卒採用の火付け役だと思っています。農業関係では愛知県のトヨハシ種苗という会社の面接を10年やっています。最初13人しか集まらなかった会社説明会に今では700人くらい集まるようになりました。

昆 人を雇うことによって経営が成長するというより経営者自身が変わっていくということもあります。これは昔からの暮らし方として農業を継いだ人が経営者を自覚するのですが。

山近 新卒社員を入れることで社長が変わり会社が変わるのです。

昆 それはなぜですか。

関連記事

powered by weblio