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今年の市場相場を読む

夏から秋の豆類の動向を占う インゲン、ソラマメ、エダマメ、サヤエンドウ



ソラマメ 6月の宮城産は2割減ながら健闘。東北産は秋までの生産を期待

【概況】

ソラマメは、マメ科の野菜でも最も季節性の強い品目である。東京市場では年内から4月まで鹿児島産の独壇場で、5月に愛媛産と千葉産が、6月には茨城産に加え、宮城産がシェアを握る。8~11月は端境期だが、少ないながらも秋田産と青森産がある。入荷のピークは4~6月。今年の場合、6月の入荷が心配され、実際、2割近くマイナスとなったものの、相場は例年にも増して堅調だった。

【背景】

数量的には関東産まででシーズンが終わってしまうソラマメだが、東北や北海道でも生産され、地場ではそれなりに流通している。東京市場へも宮城に次いで青森、秋田、さらに岩手や福島だけでなく、北海道も11月まで出荷しているが、産地側が夏以降は東京では売れないと勝手に解釈して地場流通させているのが現状である。そのため、時期になると独特の地場料理を出すところや豆板醤を作っている産地が現れたりする。

【今後の対応】

冷凍品もないめずらしい野菜だが、シーズン以外にも潜在需要は確実にある。捨てる部分が多すぎることが原因に挙げられるものの、少なくともエダマメと同時期に流通させてもおかしくない食材といえる。東北の各産地がもっと積極的に生産してもマーケットはあり、宮城で商品化された「むきソラマメ」はおもしろい。こうしたむいた状態での業務用商材が有望と考えられ、豆板醤などの加工品ももっと生まれていいと思う。

エダマメ 晩生に力を入れ始めた東北の各産地。秋田からコンビニ用レンジ商品も

【概況】

東京市場では周年でエダマメが入荷しているが、冬場はほぼ静岡産の促成物で量的にも少ない。3月あたりからやや増え始めるものの、国産ではなく、台湾産が中心。1~5月では42%ものシェアがある。ソラマメが6月に終盤を迎えた後の秋までがピークとなる。主産地は年間で3割を占める群馬産で、8月以降に増える山形産と秋田産とともに出荷は11月まで続く。周年を通じてまったく切れ目のないのが静岡産である。

【背景】

エダマメの入荷は近年、漸増傾向にある。特に9、10月の晩生の時期に入荷が増えており、山形や秋田、さらに千葉でも11月出荷の品種がある。それに対して5月の入荷は漸減傾向だ。味の乗り切らない5月の早いだけの出荷が評価されなくなっているのはここ数年の単価からも証明される。一方で、10月の単価は上昇ぎみで、だだちゃ豆が切り開いた晩生への支持が各産地による晩生品種の開拓につながったといえる。

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