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【今後の対応】
こうした流れを敏感に察知し、今年夏、話題になると思われるのが秋田の販売である。同県は数年前から県を挙げて「エダマメ日本一」運動を展開してきたが、今年は8月までを「秋田・夏豆」、9月からは「秋田・秋豆」というブランドに統一し、量販店でのコーナーづくりやコンビニ用レンジ加熱商品を送りだす。東北を代表して元気を届けたいといったところか。山形も晩生の「秘伝」種を積極的に展開する計画だ。
サヤエンドウ シェア高い福島産が意欲的に出荷。夏場の東北産にマーケットが期待
【概況】
東京市場のサヤエンドウは一時期、シェアが8割を超えていた中国産が一気に減ったことで、全体の入荷量が一昨年に以前の1/4に、同国産のシェアとしても5%まで下がった。全体の入荷のピークは春だが、同国産はかつて夏場に大きなウエイトがあった。今となっては6月の主産地はシェア7割の福島であり、夏場は北海道が受け持つ。それでも最盛期の1/4程度まで下がる。この時期は中国のほか、タイやベトナムからの入荷もある。
【背景】
一昨年にシェアが5%まで落ちた中国産は翌年、国産の品薄高騰もあって10%となり、その影響を残した今年の6月前半までの期間には15%近くへ回復している。そんななか、国産を引っ張ってきた6月の福島産はどうなったか。ややシェアを落としたが、それでも72%を占めた。代わって中国産が増え、前年に2%だったものが11%まで伸びた。キヌサヤは福島産が46%でトップ。2位はシェア22%の岩手、3位は青森。東北勢が健在だ。
【今後の対応】
これから夏場は岩手や北海道がつなぎ、10月には鹿児島産が出てくる。東京市場の統計では昨年よりサヤエンドウからキヌサヤを除いた。近年、成長が著しいスナップエンドウと需要が限定するキヌサヤを別にしたのだ。中国産が数年にわたって開拓したスナップエンドウの市場が定着してきている。夏場の生産や出荷に関する管理が大変なサヤエンドウだが、共選体制の確立や少量多地区生産で広域一元販売など、マーケットに応える方法はある。
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