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特集

菅野祥孝(スガノ農機(株)相談役)氏を悼む


プラウはスガノが大潟村に来てテストしていたのを見にいったのがきっかけです。見事に水田プラウで起こしていくところでした。そのころ始まった、あきたこまち生産者協会の4人に話し、試しに1台共同で買って起こし始めました。ほかの3人はやらなかったんですが、私の田んぼは条件もある程度良かったのでプラウで起こしてみました。祥孝さんの告別式のときもお話しさせていただきましたが、その後、プラウ耕をしながら直播のテストを15年続け、ようやくお米の力を引き出すことができるようになったという気持ちです。今までずっと直播をやってきて思うのは、本当にお米を作るのだとすれば、田植機稲作ではなく直播の米作りを完成することじゃないか。そして、収量も稲の生命力を我々が本当に生かせる作土の条件作りができたら種の力はまだまだあると思います。これからコメを作る場合の目標は1反当たり1tに置き、いかに近づけるかでしょう。今年、一粒点播できる機械を使ってみた状況を見ると可能だなという気がするんです。一週間ごとに稲は分けつします。すると、一粒でだいたい60本にはなります。種もみと種もみの間隔をいかに決めていくかということと、どれだけそろった種もみをまくことができるか。品種設定も含めて不可能ではないと思います。今年まいた機械というのは2・5cmからセットしているんですけど、秋田の場合はあきたこまちで何cmにすればいいのか。10cmくらいのピッチでまいて15本くらいの有効分けつを取れるとすれば相当の収量には行き着くでしょう。そして、直播の稲というのは種まきが遅かったとしても移植の稲に追いついてしまいます。だいたい7~8葉くらいに追いつく。北海道の稲が今(7月27日)、花が咲きかかっているところです。品種の特性もありますが、これを逆に直播にするとすごく可能性が広がるのではないかと思います。

勝部さんの深起こしのこととか土に対する考え方は稲にも通じます。私が今プラウで起こすのは25~28cmくらい。これが30cmを超えるまでの田んぼになったらもっと可能性の幅が広がる。だとすれば、10町歩ある面積を半分くらいまでに縮小しても成り立つ日本の米作りを目指したいです。約100人のメンバーによる東北土を考える会の仲間たちがそういう技術を習得して技術交換をしていけば、味が良くてなおかつ収量も上がり、そして土地の本当の意味での利用度を高めていくことができるようになると思います。

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