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世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、オランダ、米国、南アフリカ

映画『マッドマックス』にでも登場しそうな見た目も恐ろしいレーザー誘導式豚肉カットロボットが西オーストラリア州で稼働している。70万ドルもするこのロボットはクレイグ・モスティン・グループが所有するウーロルー市のリンレイ・バレーにある食肉処理場に設置されており、地元では国内第1号機として大評判だ。

オーストラリア リンレイ・バレーではロボットが豚肉を処理する

 映画『マッドマックス』にでも登場しそうな見た目も恐ろしいレーザー誘導式豚肉カットロボットが西オーストラリア州で稼働している。70万ドルもするこのロボットはクレイグ・モスティン・グループが所有するウーロルー市のリンレイ・バレーにある食肉処理場に設置されており、地元では国内第1号機として大評判だ。

 全体を正確に測定できるので、ロボットが個体ごとに解剖学的な特徴に従って肉を切り分けるようにプログラムすることができる。同グループの精肉家畜部門の経営幹部でこのプロジェクトの責任者でもあるディーン・ロマニエロ氏によれば、ロボットによる精密な解体処理作業で肉の汚染を防ぎ、無駄を省けるという。

 「内臓を抜き取るための開腹作業の工程にはレーザー誘導式骨ノコギリは不可欠で、手動作業のミスで起こる胃の破損事故が4%から1%未満に抑えられます」と彼は説明する。

 現在のリンレイ・バレーの生産規模に基づけば、毎年、20000頭以上の豚肉が作業時に汚染されていた計算になるが、このロボットの作業によってその数が5000頭以下に減少したことになる。

 このレーザー誘導式解体ロボットはオーストラリア政府・食のイノベーション事業に対する補助金に加えて、フード・エキップメント・オーストラリア社、バンス・ミート・テクノロジー社(ドイツ)、オーストラリアンポーク社、西オーストラリア養豚生産者協会、そしてポーク・コーポレーティブ・リサーチ・センター社からの投資で支えられている。

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