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編集長インタビュー

アグリテックをアジアNo.1の農業資材展にする

  • リード エグジビション ジャパン株式会社 代表取締役社長 石積忠夫
  • 第81回 2011年09月22日

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石積 そうですね。1990年、当社が最初に手がけた展示会である国際宝飾展の当時を話しますと、見本市に出展できる企業が国内に限られているのが当たり前の状態でした。でも、消費者を考えればおかしなことです。海外に素敵なデザインのジュエリーがあれば欲しくなるのは当たり前のことですから。そこで私は「世界中で起きている市場の自由・開放の流れを止めることはできない。であれば海外企業の出展を受け入れ、自社の競争力を高めていかないか。それが消費者の利益につながり、業界全体の発展にもつながるのだ」と訴えかけることで、賛同者を集め、成功にこぎ着けられたのです。

出展企業と来場者の商談の最高の機会を演出する

昆 私も農業関係の展示会のお手伝いをさせていただいたことがあります。最近でこそわずかに変わってきたようですが、そこを貫く精神は消費者の利益を想定したものではなく、業界内の理屈で物事が進みがちです。その点でもいろんな意識改革を働きかけたようですね。

石積 かつては「見本市は年に1回のお祭りにしかすぎない」という考え方が横行し、半ば常識化していました。でも、そこを疑ったのです。これは本物の見本市なのだろうか、と。本物の見本市とは、あくまで商談を目的にした出展企業とバイヤーが出会う場所であり、商売上の実益がもたらされなければいけないと考え、企業に対してもそのように働きかけをしました。

昆 そのためにも数多くの企業を見本市・展示会に集めなければいけないとお考えになった。そのために最も大事なのは「企画力」「創造力」という抽象的なものではなく、数字によって表される「営業力」であるという点、私も非常に共感する部分です。

石積 見本市・展示会における商品とは何かといえば、出展してくれる企業そのものなのです。その数が足りなければ、来場してくれるバイヤーは魅力を感じなくなる。最悪の結果、その見本市・展示会をやめざるをえなくなるわけです。

昆 実際、御社の集客・出展のための営業努力はめざましく、様々な形でアプローチされています。今回の出展者の中には弊社とお付き合いのある企業も出ているのですが、かなり熱心に働きかけられて出展を決めたという声が聞こえてきます。一方、農業経営者あるいは農業団体に対しても電話だけでなく、戸別訪問などをして積極的になさっていらっしゃいます。本誌読者でも今回のアグリテックの案内が届いたという方も多いのではないでしょうか。

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