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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

日系米国人の教え



物事をスムーズに行なうポジションとは

日本人から見るとユダヤ系も白人と同じに見えるが、当時の米国白人から見るとやはり日本人もユダヤ人も異文化集団であったのだろう。彼(ユダヤ人)には薄々自分が作られた1番であることを知っていて、そのことが気がかりでヘリーの家に行くことになったらしい。そして翌日ヘリーは学校に行き先生に生徒として“詫びを入れる”前に、合衆国憲法前文に書かれている「われら合衆国人民は、より完全な連邦を形成し、正義を樹立し……」と読んでから数日間に発言したことを謝罪して先生と生徒の立場を回復することになったそうだ。

そんな話を何度も今は亡きヘリーから聞いていたが、ナカムラさんの奥さんは一言、「同じなのね~」。ナカムラさんのご主人はある防衛産業の技士である。スーやヘリーの時代と違い時代が進んだ3世ともなると学校で一番の成績を取っても変なイジメはなかったそうだ。もちろんヘリーが属していた日系人部隊442連隊、第100歩兵大隊がヨーロッパ戦線で活躍して、第二次大戦後、日系人の社会的立場が改善した事実もある。

その後ナカムラさんのご主人は就職することになり技士として活躍するが、見える、見えない米国人(白人)の圧力を感じることがあったそうだ。そこで一歩身を引いて2番目のポジションから行動を起こすと物事がスムーズに行ったそうだ。そんな昔話をしていたスーとナカムラさんの奥さんは、いつも1番になれる用意をしている「2番目は大切よね~」の冒頭の言葉が出てきた。ただこの話のタイム・ゾーンは今から70年以上前の米国での話である。ではあるが、もしかして日本の農業、いや今、地元長沼で起きているリアルなことかもしれませんよ。

そう言えば、スーパー堤防や次世代スーパー・コンピューター開発予算などの事業仕分けで「2位じゃだめなんでしょうか?」で活躍された蓮舫参議院議員の父親は台湾の出身と聞く。たぶん日本に来てから同じようなご苦労された経験を受け継ぎ、末は博士か大臣かを地で行く、生き様は実に色っぽいではありませんか。ちなみにドラマでは主人公・天羽賢治が自分は日本人なのか米国人なのか悩み、最後にピストル自殺するシーンがあるが、実際現場で起きたのは本人が酔っ払い、MP(陸軍官憲)がやってきて騒ぎになり、MPのホルスターにあるコルト45ガバメント拳銃に触れた、触れないで奪い合いになり暴発したのが主たる原因であるということである。なぜ知っているのかって? 実はその事件現場に飲み友達のスーのご主人・ヘリーがいて、一部始終を目撃していたからだ。

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