ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

秋が本番、勧めたい根菜 ダイコン、カブ、ニンジン、ゴボウ



【今後の対応】

一時は10万t以上もあったニンジンの輸入は、その後、中国産の敬遠機運などから国内産地が増えたため、3万t程度まで減った。それが昨年は7万tを上回ったのだから、今後とも需要の輸入シフトが進展するか、という懸念もある。しかし、大玉生産を目指す加工・業務用の新規産地は各地に確実に増えており、若採りすると小売用にもなるため、国内の供給体制は底辺が広がっているとみる。秋以降は徐々に供給も安定してくるだろう。

ゴボウ 4万t近い輸入でも市場入荷は1%。不透明な加工需要より旬の強調を

【概況】

東京市場のゴボウは、シェア45%程度を占める青森が主産地だが、春には熊本、宮崎産が、夏には茨城、群馬産が増えて供給を厚くする。最需要期は12月も、9月から青森産の入荷が急増し始める。ここ数年、年間の入荷量はほとんど変化しないものの、不作だった昨年はさすがに減少。日本の輸入量は3万8000tもあるが、東京市場にはわずか300t程度しか入荷していない。加工仕向け特化である。

【背景】

今年は年明けから例年になく入荷量が少なく、相場も高騰している。主な原因は、青森などの圃場での越年貯蔵品が雪が多くて出荷が抑制されたことと、雪解けを待つうちに春先の大雨で圃場管理に失敗したことだといわれる。代替すべき九州産も品薄傾向で、近年にない高騰が続いた。これも9月中旬以降の青森産の新物が始まれば需給関係は緩和されると予想されるが、出荷増とともに値段もこなれて需要も活発化することを願いたいものだ。

【今後の対応】

ゴボウは輸入量が多い割にはそれを代替しようとする国内産地が現れない。貯蔵しながら相場の流れで出荷・調製され、投機性が高いと思われている、加工需要がかなりの割合を占めるため、需要側が国内調達と輸入をバランスさせながら手当していることで需要の全体像がつかめない、などに原因がありそうだ。それでも近年では「春ゴボウ」「新ゴボウ」といった旬を訴求する生産販売が増えている。新規産地の着眼点はそのあたりにあるだろう。

関連記事

powered by weblio