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【事業継承・新規起業ルポ】
栽培技術だけでは食っていけない
- (有)サニタスガーデン 社長 山田広治
- 第2回 2004年07月01日
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「ここは風が強いんですよ。とくに夏、ヤマセ(東風)が吹くんです。去年は、植えたばかりの苗が、全部飛ばされるくらいの風でした。それが一番大変です。それと、この畑、借りる前は休耕地になっていたので、土がまだできていなくて。それも課題です」
青森県黒石市の八甲田山南麓に広がる約3.5haの畑で、レタスの定植作業をしながら山田氏は言った。標高750mの山あいにある戦後開拓地。「よくぞこんな場所まで開拓した」と感心してしまうような山奥である。
標高だけ見れば、夏場の高原野菜の栽培には適しているが、なにしろ北東北の青森県。11月には雪が積もり、その雪が5月まで残る。営農期間は、わずか6ヶ月弱しかない。
そこに昨年春、(有)サニタスガーデンという農場を開いた。名前のとおり、サニーレタスとレタスが主要品目である。
青森県黒石市の八甲田山南麓に広がる約3.5haの畑で、レタスの定植作業をしながら山田氏は言った。標高750mの山あいにある戦後開拓地。「よくぞこんな場所まで開拓した」と感心してしまうような山奥である。
標高だけ見れば、夏場の高原野菜の栽培には適しているが、なにしろ北東北の青森県。11月には雪が積もり、その雪が5月まで残る。営農期間は、わずか6ヶ月弱しかない。
そこに昨年春、(有)サニタスガーデンという農場を開いた。名前のとおり、サニーレタスとレタスが主要品目である。
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山田広治 ヤマダコウジ
(有)サニタスガーデン
社長
1971年、神奈川県生まれ。青山学院在学中に、海外協力の研修としてフィリピンで農業体験したのをきっかけに農家を志す。卒業後、茨城・沖縄各県での農業研修を経て、海外青年協力隊員として、アフリカ・ボツワナで農業指導に従事。2000年、野菜くらぶの独立支援プログラム第一期生として入社。2001年、(有)サニタスガーデン設立、社長に就任。現在、雇用者1名。今年4月、野菜くらぶでの研修中に知り合った直子さんと結婚。
事業継承・新規起業ルポ
事業や産業は、その本質は変わらずとも、常に新たな展開がなされていく中で時代を越えて存続していく。特に、前進する事が困難となっている農業の世界には、それをなし得る新しい起業家たちの存在が不可欠だ。このコーナーでは、起業家としての精神を持ち、「暮らし」ではなく「経営」を引き継ごうとする後継者たち、あるいは新たに事業として農業を選んだ人たちをルポしていく。
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