ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

事業継承・新規起業ルポ

栽培技術だけでは食っていけない

「ここは風が強いんですよ。とくに夏、ヤマセ(東風)が吹くんです。去年は、植えたばかりの苗が、全部飛ばされるくらいの風でした。それが一番大変です。それと、この畑、借りる前は休耕地になっていたので、土がまだできていなくて。それも課題です」
 「ここは風が強いんですよ。とくに夏、ヤマセ(東風)が吹くんです。去年は、植えたばかりの苗が、全部飛ばされるくらいの風でした。それが一番大変です。それと、この畑、借りる前は休耕地になっていたので、土がまだできていなくて。それも課題です」

 青森県黒石市の八甲田山南麓に広がる約3.5haの畑で、レタスの定植作業をしながら山田氏は言った。標高750mの山あいにある戦後開拓地。「よくぞこんな場所まで開拓した」と感心してしまうような山奥である。

 標高だけ見れば、夏場の高原野菜の栽培には適しているが、なにしろ北東北の青森県。11月には雪が積もり、その雪が5月まで残る。営農期間は、わずか6ヶ月弱しかない。

 そこに昨年春、(有)サニタスガーデンという農場を開いた。名前のとおり、サニーレタスとレタスが主要品目である。

関連記事

powered by weblio