記事閲覧
【次世代リーダーの誕生】
念願の冷凍野菜事業がスタート
- (有)和郷、生産組合(農)和郷園 代表理事 木内博一
- 第4回 2004年09月01日
- この記事をPDFで読む
2003年3月、冷凍野菜工場をオープンさせた。現在、ホウレンソウ、コマツナ、エダマメ、ブロッコリー、ヤマトイモの加工をしている。構想から実現まで5年以上かけて、ようやく実現した事業だ。
冷凍野菜をやってみようと思った背景にはいろいろなことがある。まず、取引先との契約のリスクを回避するにはベストだと思った。
農産物は、天候によって生育が早まったり、遅まったりする。一方で取引先とは、あらかじめ出荷量も規格も決めている。野菜の生育が早く、「一週間前倒して出荷できれば」と思っても、取引先も入荷の計画を立てており、数ヶ月前に言っておかない限り、受け入れられにくい。
もちろん備えはしている。たとえば、生協へのホウレンソウの出荷予定量が1万束とすれば、余分に2000束作付けする。でも生育が早く、ユーザーの欲しがる規格品を9000束しか出せないこともある。また豊作になれば、値下げをしたスーパーの方にお客さんが流れるため、注文が6000~7000束に減ることも。計画通りことが運ぶのは10年に1度あるかないかだ。
加工事業で安定生産 ニーズにも合致
冷凍野菜をやってみようと思った背景にはいろいろなことがある。まず、取引先との契約のリスクを回避するにはベストだと思った。
農産物は、天候によって生育が早まったり、遅まったりする。一方で取引先とは、あらかじめ出荷量も規格も決めている。野菜の生育が早く、「一週間前倒して出荷できれば」と思っても、取引先も入荷の計画を立てており、数ヶ月前に言っておかない限り、受け入れられにくい。
もちろん備えはしている。たとえば、生協へのホウレンソウの出荷予定量が1万束とすれば、余分に2000束作付けする。でも生育が早く、ユーザーの欲しがる規格品を9000束しか出せないこともある。また豊作になれば、値下げをしたスーパーの方にお客さんが流れるため、注文が6000~7000束に減ることも。計画通りことが運ぶのは10年に1度あるかないかだ。
会員の方はここからログイン
木内博一 キウチヒロカズ
(有)和郷、生産組合(農)和郷園
代表理事
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社(有)和郷を、98年生産組合(株)和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。起業わずか15年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内氏の「和のマネジメントと郷の精神」。『農業経営者』での連載で、その“事業ビジョンの本質”を初めて明かす。
次世代リーダーの誕生
「後継者不足」や「農業人口の減少」とは関係なく、新しい経営感覚で農業ビジネスの確立を目指す若き経営者たちが確実に育ちつつある。次世代の農業をリードする彼らが就業当時に何を思い、どう経営観を確立していったかを、数回の連載の中で語っていく。
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)