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次世代リーダーの誕生

念願の冷凍野菜事業がスタート

 取引先である生協との間で使用農薬の問題が発生したのをきっかけに、安全管理システムを構築。同時に外食ルートを開拓し、販路の多様化を図った。また、小分け包装を自社で行なうためのパッケージセンターも建設。「消費者が求める商品とは何か?」を追求していくうちに、冷凍野菜事業のアイデアが浮かんだ。
 2003年3月、冷凍野菜工場をオープンさせた。現在、ホウレンソウ、コマツナ、エダマメ、ブロッコリー、ヤマトイモの加工をしている。構想から実現まで5年以上かけて、ようやく実現した事業だ。


加工事業で安定生産 ニーズにも合致


 冷凍野菜をやってみようと思った背景にはいろいろなことがある。まず、取引先との契約のリスクを回避するにはベストだと思った。

 農産物は、天候によって生育が早まったり、遅まったりする。一方で取引先とは、あらかじめ出荷量も規格も決めている。野菜の生育が早く、「一週間前倒して出荷できれば」と思っても、取引先も入荷の計画を立てており、数ヶ月前に言っておかない限り、受け入れられにくい。

 もちろん備えはしている。たとえば、生協へのホウレンソウの出荷予定量が1万束とすれば、余分に2000束作付けする。でも生育が早く、ユーザーの欲しがる規格品を9000束しか出せないこともある。また豊作になれば、値下げをしたスーパーの方にお客さんが流れるため、注文が6000~7000束に減ることも。計画通りことが運ぶのは10年に1度あるかないかだ。

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