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エクセレント農協探訪記

組合員自身が今後の方針を選択 独自の販売部親切に踏み切った

人のフンドシで相撲をとれ


 羽田組合長は、組合員や職員の意識改革を呼びかけると同時に、改革プランを肉付けするように施設面でも手を打ち始めた。一つは、9ヶ所に分散している集出荷場を1ヵ所に整理統合すること、もう一つは、農協資本によるレンタル・ハウスの建設と農業者住宅を団地化することだ。前者は、予冷と保冷機能を持ち合わせた先駆的な集出荷場を建設、2日間ほどの1次ストック機能を持たせ、生産物の安定供給と労働力のコスト低減を図ること。後者は、レンタル・ハウスと新規就農者向け住宅団地の建設で農業労働力の不足解消を図ることが狙いである。

 今、羽田組合長が農家に説明しているのは、「人のフンドシで相撲をとるようなことを考えたらどうか」ということだ。その音詐吽は、農業のボーダーレス時代で、農業の競争は一段と激化、園芸王の宮崎といえどか安閑とできる情勢ではなく、競争を勝ち抜くには農協にも農家にも資本投下が必要になってくるということだ。その資本投下は、農協だけでなく、組合員にも求められる。例えば規模拡大に伴う施設建設や機械などの導入は絶対に避けられない。

 羽田組合長は、「競争が厳しくなると、資本の回収は難しくなり、組合員の資本力だけでは対応ができなくなってくると思います。今こそ、農協と組合員とが一体となって地域の農業に取り組む必要があるのではないでしょうか」と訴える。

 トップクラスの西都農協でも、昨年は販売事業で1億9000万円ほど赤字を出している。もともと組合員から賦課金をとらずに手数料一本でやってきたのが限界にきたようだ。その手数料も2.5%と安い。県内の他農協より0.5%ほど低いという。その赤字は信用事業など他部門を含めた総合力でカバーした。

 組合員間でそのことについての理解が不足していることに、農協幹部のジレンマがあるようだ。ただ新たに賦課金を徴収するようなことはせず、組合員の農協利用率を高めてもらって、農協の総合力で難局を乗り切る方針のようだ。羽田組合長は、「組合員から尊敬されるような農協にしたい。これが私の目標です。西都農協は、農業しかありません、しかも自然条件に恵まれた土地です。ただ組合員の意識がもう一つピリッとしたものが欲しいですね」と、組合員に注文も忘れない。

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