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営農作業機としての籾殻充填機、モミサブロー「SPF31K」
水稲であれ畑作であれ、大型機械を使う限り圃場に耕盤ができることは避けられない。そのために耕盤(不透水層)を切り、水の縦浸透を促がし、暗渠への水道を確保することが機械化農業の基本と考えるべきだろう。
水稲作であれば適正減水深確保のために、そして転作し畑作物を導入するというのであれば、なおさらサブソイラやプラソイラを使うことは必須の技術となりつつある。
しかし、利用が増えるにつれ、サブソイラやプラソイラをかけたため、かえって排水が悪くなったというケースが見られる。前年は効果が高い場合もあるその理由の多くは、土壌水分が高い時などにサブソイラの刃が土を練ってしまう、あるいはトラクタの車輪で土をこねてしまうという、使用タイミングを誤ったことが原因だ。土が乾いている時に作業するのが原則で、表面は乾いているように見えても、土中は過湿である場合があり、こうした問題が起こりえるということを注意すべきである。
そうした適期作業と共に、心土破砕と同時にその溝に籾殻などを充填することができる籾殻充填機は、過湿になりがちな圃場(田畑)を改善する有効な技術と言える。暗渠の施工などに籾殻の充填はよく行なわれるが、日常的に使える営農作業機としてこうした機械が商品化されていることの意義は大きい。
サブソイラは水の縦方向への浸透だけではなく、切り込んだ空隙へ横方向に水を移動させ、それを耕盤の下あるいは暗渠に導くことで圃場を乾かす。さらに、耕起すれば表層部分の籾殻は土壌と緩和されるが、深層の籾殻はそのまま残り、水道は確保され続ける。つまり、湿った土壌でも籾殻が充填された簡易暗渠があることで、サブソイラ耕の効果が維持され続ける結果になる。
適応トラクタは30~60馬力。サブソイラは振動式で、幅4c×施行深30~40cmで溝に籾殻を充填していく。また大規模な圃場では、籾殻を入れる450リットルのホッパがやや小さく感じられるかもしれないが、アタッチメントで同容量のホッパの連結も可能だ。サブソイラに取り付けるウイングなども用意されている。(昆吉則)
希望小売価格 53.5500円(税込)
■スガノ農機株式会社
〒300-0502
茨城県稲敷郡美浦村大字間野字天神台300
TEL029-886-0033
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