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次世代リーダーの誕生

サツマイモの生産基盤弱体化を危惧 自社農場の規模を拡大

 干しイモ、サツマイモの生産および産地卸を営む(株)照沼勝一商店。1999年9月、核燃料加工会社ジェー・シー・オー東海事業所で放射能漏れ事故が発生、「東海村の農産物は危ない」という風評被害をまともに受けた。売上げは例年に比べて3割までは落ち込んだ。  照沼勝浩社長は『臨界事故の村』というイメージを一新するきっかけを作ろうとシンポジウムを開催。「目立つことはしない方がいい」という周囲の声にも関わらず、850人を集客し、盛会となった。
 照沼勝一商店は、問屋である一方、70haの畑でサツマイモを作る生産者でもある。15年前は“自社でも少しは作る”程度だったが、大幅に増やしてきた。「問屋で生産までやっているところは東海村、ひたちなか市を合わせて、うちを含め2社のみ」。

 だが、周りは冷ややかで、「問屋なんだから卸業に徹すればいい」という見方が圧倒的だと言う。中には「照沼は手広くやってもうけようとしている」という声も聞こえる。

 これを承知で、勝浩は規模を広げてきた。農家から買い取るサツマイモの品質が落ちてきたからだ。

 同社は、農家が加工した干しイモだけではなく、貯蔵用のサツマイモ(ベニアズマ)も仕入れてきた。畑で掘り起こした状態で買い取る。

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