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今年の市場相場を読む

秋冬野菜 セロリ・アスパラガス・サトイモ・レンコン

アスパラガス 国産と輸入物とが役割分担 地元の一般需要に旬提案を


【概況】

 アスパラガスは、5月を頂点にしたきれいな山を描く入荷パターンを持つ。いわゆる旬が5月にあるということ。5月は、年明けからの北米産の終了期と、長野産、東北産のスタートの時期が重なる時期であり、最も入荷が増える。そのため、単価は5月に向かって下がり、5月以降は上げているが、入荷の減少に伴って上げるのは9月までで、以降は下げる。年明けには多い群馬産に加え、北米産が増えることで入荷が増える。単価が安い輸入物が増えるために単価が下がる。5月のピーク以降は国産主体になるため、数量自体も減るが、単価は上がるのだ。九月以降に数量はさらに減るが単価が安くなるのは、オセアニア産が主体となるため。


【背景】

 アスパラガスは過去10年で最も消費が伸びた野菜である。言うまでもなく従来の春から夏にかけての国産の供給に加えて、年明けから春までを北米産が、秋から冬までをオセアニア産が分担して、周年供給できるようになったからだ。輸入の増大は、ややもすると国産の野菜に強い影響を与えるものだが、時期とグレード、用途を分担することにより、共存共栄している典型的な品目である。単価面を比べても、促成期の群馬産はキロ300~1400円、旬の時期の長野、福島、北海道産は1000~1100円、輸入物でも北米産はメキシコ、米国産が600~700円、オセアニア物で800円、周年供給されているタイ産は800~900円と、みごとに棲み分けされている。


【今年の対応】

 国産のアスパラガスの生きる道は、ひとつは佐賀県のように周年産地を作ることだが、これはどこでも可能というわけではない。シーズンとして避けたいのは、春までの北米産地の時期と、秋のオセアニアの時期だ。いわゆる日本においてはシーズン外れであり、生産コストがバカにならないからだ。だから、産地化は五月から夏場までを狙って、ということになるだろう。また、産地化の前提も、東京などの大都市圏への出荷を目指すのではなく、「地場の季節野菜」という位置づけを狙いたい。そうすることが、生産の安定と消費の定着を図るための近道である。アスパラガスは、この10年で消費者にとってごく身近な野菜となった。

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