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今年の市場相場を読む

秋冬野菜 セロリ・アスパラガス・サトイモ・レンコン

レンコン 市場では少ない輸入シェア 年間通じた消費拡大が課題


【概況】

 レンコンは特殊な品目で、一般需要のピークはダントツに12月である。もちろん正月用の酢ハスや煮物用であり、残るシーズンは業務用や加工仕向けが中心となる。ただし6~7月は端境期となっているため、単価は高い。業務用が中心であるからだ。東京市場に対しては、主産地が茨城県であり、端境期である6~7月に徳島産のシェアが3~4割に達するが、茨城の年間シェアは9割弱。年間を通じ圧倒的なシェアだ。同県は県産を中心として、他産地の移入物も扱っており、その状況はショウガにおける千葉産に似ている。平成6年は、年明けから入荷量が少なく7月までは平年を大幅に下回った。そのため単価は近年にない高騰が続いたが、秋から冬にかけて入荷増となり、単価は崩れた。


【背景】

 レンコンの相場の推移に、中国産の輸入増が大きな影響を与えている、というイメージがあるが、市場入荷レベルで見る限りほとんど関係ない。平成6年の場合東京市場への入荷約8000tのうち、中国産はわずかに584tにすぎず、全体のシェアも7・3%だ。単価面からすると、促成産地の徳島産でキロ1200円するが、最もシェアの高い茨城産は約400円。これに対して中国産はキロ170円程度である。1月から4月までは、20~30%のシェアはあるが、相場全体に影響は見られない。この中国産の入荷が多かった年明けから4、5月までは、平成6年については入荷減によって近年になく高騰しているが、中国産はせいぜい高値は280円程度。ひどい時にはキロ65円である。


【今年の対応】

 レンコンの需要構造は、6~7割が加工品向けだといわれる。そのため、レンコンの需要動向は、市場の入荷動向を見ていただけでは不十分であり、市場外流通や直輸入の動きを常に考慮しなければならない。その意味で、東京市場に入荷した中国産が600t足らずなのは、末端の需要構造を正確に反映していないということだ。加工食品産業を中心に、いまやその原材料調達は中国が主体である。レンコンは東京市場にとっては、特殊野菜だが京阪神やローカル市場にとっては、一般需要の周年商品である。肝心なことは、遠隔地市場の出荷より地場需要に優先して対応し、地元で支持を得ることである。

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