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次世代リーダーの誕生

旧態依然とした産地の意識が障害に それでも「東海村」にこだわり続ける

 干しイモ、サツマイモ産地卸を営む(株)照沼勝一商店。税務調査を受けたことをきっかけに、勝浩は創業者である勝一社長から社長の座を譲り受けた。若い頃から、ワンマン経営だった父に反発を抱いていたが、会社を率いる立場に立ち、創業者としての父の大きさを再認識すると同時に、時代に即した新たな経営に乗り出した。
 照沼勝一商店の「雪の華」は、干しイモのトップブランドだ。同社は東海村、ひたちなか市、那珂町などの生産農家から、11月~3月の間に完成品を買い付け、その後自社の冷凍庫で貯蔵し、通年出荷している。

 また、生食用の「紅あずま」のみ生産していた自社農場でも、4年前から干しイモ用の「玉豊」を作付けし、加工も手がけるようになった。

 いずれの干しイモも、100%天日干しを徹底している。最近では、乾燥機も性能のよいものがあり、イモに糖分がのっていれば、機械乾燥でも品質的にもまずまずの干しイモができるようになった。そのため悪天候時などには機械乾燥をする業者も少なくない。

 だが、勝浩は先代の社長、勝一が作り上げたブランドを大切にしたいという思いから、自然乾燥にこだわる。また、寒の増す時期にだけに作る、イモをスライスせずにそのまま乾燥させた「丸干しイモ」も扱っている。

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