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【事業継承・新規起業ルポ】
正月7日間だけが勝負の七草 市場戦略と計画性鍛えられる
- 高木伸行
- 第11回 2005年05月01日
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「農業大学にいるときから、雇用する農業をやりたいと思っていたんです」と高木さんは言う。学生時代、渥美半島のキャベツ農家、埼玉県のホウレン草施設栽培農家で農業研修を受け、さらに、名古屋市中央卸売市場の大手卸売会社に頼み込んで流通の現場でも半年間働いた。
生産や流通現場を自分の目で見て、「周年雇用のためには、仕事量のばらつきが少ない葉ものがいい」と、ホウレン草の栽培を手がけようと決めた。それを聞いた父正勝さんは、高木さんの学生時代に、ハウス1棟を立ててくれた。
それまでは、ジャガイモ、ダイコン、ハクサイ、キャベツなどの露地栽培が主な経営作物だったが、徐々に栽培品目を絞り、ホウレン草と夏場の葉ネギの栽培面積を増やした。
生産や流通現場を自分の目で見て、「周年雇用のためには、仕事量のばらつきが少ない葉ものがいい」と、ホウレン草の栽培を手がけようと決めた。それを聞いた父正勝さんは、高木さんの学生時代に、ハウス1棟を立ててくれた。
それまでは、ジャガイモ、ダイコン、ハクサイ、キャベツなどの露地栽培が主な経営作物だったが、徐々に栽培品目を絞り、ホウレン草と夏場の葉ネギの栽培面積を増やした。
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高木伸行 タカギノブユキ
1968年、静岡県三島市生まれ。田方農業高校(静岡県)、農業者大学校(東京都)を経て22歳で家業に入る。雇用を前提にした農業経営スタイルを目指す。現在、経営面積約2ha。主に春の七草と葉ネギを生産。年間販売額は約4500万円。常時6~7名、七草の出荷ピークには1日約140人のパートを雇用。静岡県三島函南七草生産組合会長。2004年9月、三島・函南地区の20~30代の農業者で結成した「箱根ファーマーズカントリー」の会長も務める。
事業継承・新規起業ルポ
事業や産業は、その本質は変わらずとも、常に新たな展開がなされていく中で時代を越えて存続していく。特に、前進する事が困難となっている農業の世界には、それをなし得る新しい起業家たちの存在が不可欠だ。このコーナーでは、起業家としての精神を持ち、「暮らし」ではなく「経営」を引き継ごうとする後継者たち、あるいは新たに事業として農業を選んだ人たちをルポしていく。
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