ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

独断注目商品REVIEW

農薬使わず害虫を一網打尽・機能高める乗用管理機用防除機

 防除機を搭載する乗用管理機の走行部は、走破性と小回り性の高い四輪駆動(4WD)と4輪操舵(4WS)に加え、4輪デフロックを標準装備。変速は1.5~8.8km/hの範囲で前後進9段に変速できる。BSA-535LSの輪距は1200mmであるが、このほか1320、1500のタイプもある。また、軸距(ホイールベース)は1500mmで、最低地上高は780mm。

 薬液タンクが機体中央にくるよう設計されているため、薬量の変化に関わらず荷重バランスは前55:後45のまま。前の荷重が大きくなるよう設計されているのは、水田で前輪が走行したわだちを後輪が通るため、このバランスが望ましいという。車輪は水田用の標準タイヤのほか、湿田用のハイラグワイドや畑作用ワイドタイヤも用意されている。

 薬剤散布に関する部分は、薬液タンク容量が最大525リットル。動噴は吸水量71リットル/minで10aあたり25~240リットル(10mブーム時)散布が可能。プロペラと噴流のかく拌装置を併用し沈殿や泡立ちを防止する。

 ブームは15m(別型式で10mのタイプもある)まで電動でスライド(10mタイプの型式には、電動スライド機能は付いておりません)し、高さは電動油圧で調整する。この機械は、車速を検出しあらかじめ設定した反当散布量に見合う噴霧圧力、ノズル散布量に自動調整するマイコンが装備されている(速度連動散布装置「スプレーナビ」)。また、反当散布量を25/50/75/100リットルの4段階に自動設定することも可能で、モニタには速度、薬剤残量、バルブ開閉などのエラーが表示されるのでミスを軽減できる。オプションには、畑作物の畝間を株元から防除できる吊り下げノズルもある。

 さらに、粒状の除草剤や農薬、肥料を散布できる粒状肥料散布装置も装着が可能だ(オプション)。

 その他、溝切りや大豆吊り下げノズルやソフトキャビンなども用意されているが、今後さらにその汎用性が高まっていくものと思われる。

(昆吉則)

関連記事

powered by weblio