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独断注目商品REVIEW

鳥害回避と発芽促進の直播機

先月号の特集でその意義を訴えたが、乾田直播は、単に省力化のための技術ではなく、経営を多様化させる可能性を持つイノベーションになりえる。つまり、コメ生産を取り巻く環境を鑑みれば、この栽培への取り組みは技術課題というより、緊急を要する経営課題だ。
【不耕起V溝直播機 AD-100(サイド駆動式)】
 先月号の特集でその意義を訴えたが、乾田直播は、単に省力化のための技術ではなく、経営を多様化させる可能性を持つイノベーションになりえる。つまり、コメ生産を取り巻く環境を鑑みれば、この栽培への取り組みは技術課題というより、緊急を要する経営課題だ。

 早くから基盤整備が進み、大規模経営の素地ができていたことが大きな要因だが、愛知県では不耕起V溝直播機栽培という独自の技術が1997年(同播種機が市販された年)から普及し、コメ生産の規模拡大に一役買っている。

 このV溝直播機を開発したのは、愛知県農業総合試験場と鋤柄農機(株)で、試作機ができたのは88年にまで遡る。現在の普及面積は愛知県内で1070haに及び、97年、45haだった当時と比較して200倍以上の拡大を見せている。

 この播種機を特徴づけるのは、その名のとおり、直径400mmの作溝輪を使った播種機構で、この鉄輪が表面幅20mm、深さ50mmのV溝を掘り、その中に種モミと被覆尿素肥料を同時に落とし込む。もう一つは、播種ホース後部のチェーンに取り付いた分銅が、V溝表面の角を削って覆土する仕組みだ。

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