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我が国は、湿潤地帯であり、一般に畑地潅漑は無意味とされている。しかし、それは高位生産を求めていないからである。これからはそんな悠長なことでは経営は成立しないと入ってよい。例えば野菜など、量販店と契約して納入日を約束すれば、それに合わせて高品質のものを作られなければいけないであろう。成育を大きく支配するのは水である。作物が必要とする時に必要な水を供給することが重要なポイントになってくる。
約束の作物を約束通りに納入すれば、そこに高収益が保証される。外国には降水が少ないので畑地潅漑をするのだが、我が国の場合はそれとは異なる。高位生産を期すための、高水準畑地潅漑なのであり、外国のものとは本質的に異なる。外国の例などどうでもよいことであり、今は独自の技術を組み立てて対応する時代であることを忘れてはならない。
日本は稲作国であり、水利が発達している。これを利用しないのはもったいないことである。ここで改めて水の効用をトータルで考えてみよう。水稲は陸稲と違って何年も連作ができる。これは水がもたらしたものである。水が微量要素を補給し、病害虫の発生を抑制する結果である。畑作は地力収奪型であることを考えるならば、畑作にも水をである。
地力が保全され、病害虫の発生が少なければ、減肥、減農薬栽培が成立するであろう。低コスト、クリーン農業は身近なものになるのである。
こうしてみると、レーザー均平システム均平耕は限りない可能性を持つものであり、興味は尽きないことに気が付こう。単純な基盤整備のものとしてしかみられないとすると、それはもったいなく、本質を理解していないことである。利用について目を開いて考えてみたいものである。
約束の作物を約束通りに納入すれば、そこに高収益が保証される。外国には降水が少ないので畑地潅漑をするのだが、我が国の場合はそれとは異なる。高位生産を期すための、高水準畑地潅漑なのであり、外国のものとは本質的に異なる。外国の例などどうでもよいことであり、今は独自の技術を組み立てて対応する時代であることを忘れてはならない。
日本は稲作国であり、水利が発達している。これを利用しないのはもったいないことである。ここで改めて水の効用をトータルで考えてみよう。水稲は陸稲と違って何年も連作ができる。これは水がもたらしたものである。水が微量要素を補給し、病害虫の発生を抑制する結果である。畑作は地力収奪型であることを考えるならば、畑作にも水をである。
地力が保全され、病害虫の発生が少なければ、減肥、減農薬栽培が成立するであろう。低コスト、クリーン農業は身近なものになるのである。
こうしてみると、レーザー均平システム均平耕は限りない可能性を持つものであり、興味は尽きないことに気が付こう。単純な基盤整備のものとしてしかみられないとすると、それはもったいなく、本質を理解していないことである。利用について目を開いて考えてみたいものである。
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村井信仁
農学博士
1932年福島県生まれ。55年帯広畜産大学卒。山田トンボ農機(株)、北農機(株)を経て、67年道立中央農業試験場農業機械科長、71年道立十勝農業試験場農業機械科長、85年道立中央農業試験場農業機械部長。89年(社)北海道農業機械工業会専務理事、2000年退任。現在、村井農場経営。著書に『耕うん機械と土作りの科学』など。
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