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【独断注目商品REVIEW】
高速作業で効率を高める
- 編集部
- 2005年12月01日
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スピード&シンプル農法 キャリアシリーズ
大面積の能率を上げるために、あるいは、適期作業のために高速で作業がしたい。これは経営者なら誰もが欲求することである。ここにその欲求を満たしてくれる作業機がある。
収穫残渣や切り株の表層混和と砕土・整地・鎮圧の2通りの使い方ができるスガノ農機(株)の「キャリア」だ。主にプラウの耕起前と耕起後に使用するが、デントコーン跡の作業では、そのまま麦播種ができる播種床まで仕上げてしまうのである。しかも、魅力なのはトラクタの車速が9~15kmで作業できることであり、作業幅は3m・4.2m・5mの3型式がある(下表参照)。
CR300Wはディスクのみだが、CR420と500はフロントツールの交換で2通りの使い方ができる。ディスクを装着すると、表層のワラなどを土と混和し有機物の腐植促進に効果を発揮し、アグリラタイン(チゼル)に交換すると、プラウ耕起後の砕土・整地・鎮圧に能力を発揮する。交換は硬く平らな場所を利用して、キャスタースタンドにより、アグリラタインからディスクに素早く交換が可能だ。
ディスクは、2列のφ430mmディスクが土壌を切り裂き、ワラなどの残渣物や雑草を3~10cmの深さで土と混和し有機物の腐植促進に効果を発揮する。また、耕深は作業中でもトラクタの運転席から、油圧で調整することができる。最適な混和のためには、トラクタを9~15km/hの高速で作業することが必要で、これにより作業効率がよく、経済的だ。すべてのディスクアームはゴム製のサスペンションが取り付けられており、これによりショックを緩和し、高速においても安定性を確保する。
アグリラタインに交換すればキャリアは砕土・整地・鎮圧の作業機に変わる。破砕力のあるタインの歯が土を砕き、クロスボードが土を整地・鎮圧する。また、後方のリングは自重により土塊を砕き、より砕土・鎮圧を可能にする。
ローラはより重いほうが効果的であることは、レキサスツインで既に証明されてるが、レキサスツインでは過剰すぎる場合においては、キャリアは最適である。タイプにもよるが、機械全体に約900kg/mという重量があり、土塊の砕土・鎮圧が発揮できる。 CR420と500は、作業幅があるため、道路走行時には、折り畳みシステムの移動モードへと切替える必要がある。その際の作業機幅はわずか2.5mと、とてもコンパクトである。
装着はCR420と500はけん引だが、CR300Wは3点直装であるため、トラクタのロアリンク揚力が最低3500o必要であることが条件となる。
(はなぶさはじめ)
■希望小売価格:CR300W 2,520,000 / CR420 5,145,000円/
CR500 5,565,000円(税込)
■スガノ農機株式会社
〒300-0405 茨城県稲敷郡美浦村大字間野字天神台300
1029-886-0385 http://www.sugano-net.co.jp
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