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スーパー読者の経営力が選ぶあの商品この技術

小泉輝夫氏/千葉県成田市

区画が狭く、土質も傾斜もまばらな強湿田に囲まれる小泉輝夫氏。できない現状に嘆くより、「やると決めたらやる」を信条にして、毎冬の暗渠工事、徹底した機械償却費の削減、乾田直播を目指した湛水直播栽培を実践する。目指すのは、いかなる状況にも対応できるフレキシブルな経営だ。
千葉県成田市
小泉 輝夫 氏

【経営データ】
■年間売上/2000万円
■経営面積/25ha
■生産作物/コメ18ha(コシヒカリ、ひとめぼれ<直播>、アキヒカリ、ふさおとめ)。青大豆7ha
■労働構成/本人、父、弟(季節雇用)
■売り先/コメは全量農協出荷。青大豆は地元豆腐屋で豆腐にして大手スーパー、地元スーパー、直売所に販売。


 粉雪が舞い降りる圃場には、幾筋かの溝が走り、傍らには暗渠用の素焼きの土管が転がっていた。

 レーザーで正確な傾斜を取り、溝掘機を走らせる暗渠工事は、小泉輝夫氏が毎冬行う“ひと仕事”だ。

 「自分が経営を受け継いだ7年前から毎年欠かさない。この強湿田を汎用性のある農地に変えなければ、経営に未来がないと思っている」

 周りからは「田んぼでそんなにやる意味があるのか」と言われることもあるが、その信念はいまだ揺るがない。7年越しに業者の技術を盗み、今では業者から機材を借りひとりでも作業する。

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