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【イベントレポート】
東北土を考える会 秋期研修会 震災の津波被害から半年 除塩現場からの報告
- 編集部
- 2011年10月25日
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9月24~25日に宮城県東松島市で東北土を考える会の秋期研修会が開かれ、100名近くが参集した。
東日本大震災による被災から約半年、幸いなことに除塩作業によって収穫の秋が訪れた圃場もある。この時期、東北エリアでしか実現できない「農地復耕への土づくりについて考えよう」というテーマ。縦浸透を利用した「なるせ方式」の除塩作業の実施報告に続いて、被災した東松島市の阿部秀保市長による講演、除塩圃場の現地視察が行なわれた。
前日まで台風15号による雨が降り続いた宮城県内は、震災の影響で地盤が下がり、収穫前の圃場が多く浸水した。当初2日目に予定されていた除塩作業の実演は見送ったが、最新のセミクローラ、四輪クローラトラクタが圃場脇に並び、参加者の関心を集めた。
水田で100馬力以上のトラクタはどうあるべきか。初日に引き続いて、屋外に場所を移した2日目のお題は「これからのトラクタ」。ホイールかクローラか、どの馬力帯を選ぶのか、どう使い分けるのかといったノウハウから、メーカーへの要望に至るまで、様々な意見が交わされた。
さらに無代かき移植や乾田直播などこれまで同会で培ってきた技術もまた農地復興の強力な助っ人になりそうだ。

除塩した33haの (有)アグリードなるせの圃場の一角。特別栽培によるひとめぼれの黄金色の稲穂が頭をたれている。除塩で塩分が抜けてミネラルだけが残ったようで、むしろ例年に比べて稲の成長は良好。
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