ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

鍋物の脇役野菜、今年のお勧めは? ミズナ、ジュンギク、ニラ、小ネギ



シュンギク 鍋物野菜の地位をミズナに奪われ低迷。おいしさ提案で復活かける秋に


【概況】

東京市場のシュンギクの入荷数量は過去10年で半減した。10月以降に急増していわゆる鍋物シーズンにピークがあり、夏場は入荷盛期の2割もない。産地は千葉を中心とする関東。鍋物に特化したかのようなシュンギクのマーケットを食ったのがミズナだ。そのミズナは鍋だけに限定していないため、シュンギクが減った以上の入荷実績をみせている。そんななか、シュンギクがさらに減り続けているのが気がかりである。

【背景】

3月中旬には北関東の産地でも放射性物質の検出を受けてシュンギクも出荷停止措置が取られた。そもそも同月からはシュンギクの入荷が激減してくる月ではあったが、この措置で出荷減と単価安が顕著に表れた。夏場の不需要期にも入荷減は続いていたものの、この9月からの冷え込みで急反発して高騰している。あまりにも減らしすぎたからである。寒さも本格化する10月以降には業務用だけでも強い引きがあるため、さらに高騰するだろう。

【今後の対応】

シュンギクがこの秋、高騰が続くことになれば、数量減のほかに考えられるのはミズナからの需要移行だ。福島のすぐ南に位置する茨城にはまだ不安感がある。その点、千葉、埼玉、栃木産が中心のシュンギクはやや優位ともいえる。シュンギク陣営からすれば、この機に鍋物野菜の地位奪回を狙いたいと考えるだろう。主流である軸立てシュンギクは葉をつんでしゃぶしゃぶ風に食べてもらうなどのおいしさアピールの消費提案が大切だ。

ニラ 便利野菜で近年にない成長みせる。関東産の軟弱物への警戒感打破を

【概況】

東京市場のニラは、年間ほぼコンスタントに入荷しているが、近年では漸増傾向にすらある。リーマンショック以来の不景気で内食化傾向になっていることと連動するかのようだ。2009年は近年にない入荷増の年となったが、猛暑などで野菜全般が不作だった翌10年には前年より7%減で単価が25%高に。背景に強い引きがあることを物語る。入荷ピークは春から初夏にかけてで、単価は秋以降に高くなる。

【背景】

主産地は栃木、茨城、千葉など関東だが、夏場を中心に山形など東北産地からの出荷も多い。放射能汚染が気にかかる軟弱物・葉物野菜であるためか、3月以降は入荷減、単価安傾向にあったが、夏以降は相場も持ち直しつつある。これから栃木や茨城産が中心となってくるシーズンであり、冷え込んでくるとニラそのものの食味も良くなっていく。最近ではモツ鍋以外でもニラを鍋に使う需要が増えており、一般家庭でのニラ需要も定着している。

関連記事

powered by weblio