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北海道の農業機械で経営効率を高める

(株)イダのストーンピッカー 

石れきの多い圃場は比較的地力がある。これは農業の現場でよく聞かれることだ。とはいえ、厄介者の石れきはできれば除去した状態で作物を生産したいのが本音だろう。そんな希望をかなえてくれるのが(株)イダのストーンピッカーである。トラクタはそれなりの馬力を必要とするものの、最大40cmの深さから石れきを取り除くことができる。これによる他の作業機の正常な運用はそのまま高い生産性に直結する。文/永井佳史
 「石れきの多い圃場は比較的地力があって生産性が高い。(その理由として、)石れきが邪魔になって地力の消耗の激しい根菜類が作付けされず、地力が温存されていたためか、もともと地力に恵まれた条件にあったためかは不明である。石れきが温度を蓄えて作物の生育を旺盛にしているとの説もある。いずれにしても機械化の進んだ現在では、石れきは機械の正常な運用を妨げ、根菜類を組み入れた輪作の構成が望めないことなどからその除去が大きな課題になっている」

 これは、1999年に発行された『北海道の農機具図鑑「北の証しから」』(村井信仁著)の除れき機械に関する冒頭の文章である。

 存在を否定される一方で、取り除くことさえできればそこには生産力の高い土地が広がっている。しかし、それが簡単でないことは容易に想像がつくだろう。大物から小物まで多様な相手を30cmなら30cmの作土から除去しようと思えば相当な負荷がかかる。ポテトディガーから派生したかつての機械は耐久性もなく、それこそ表層のみの世界だった。ただ、今は違う。北海道北見市にあるイダという専門メーカーが堅ろうな、ロアリンク2点装着式(一部けん引式もあり)の後方ダンプ方式とサイドダンプ方式の2種類のストーンピッカーを用意している。

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