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編集長インタビュー

独自の農機具開発で利益を生む 単なる機械オタクではありません



柴田 ガハハ。この走向部にはデフロックが付いていないので、ちょっとヌカルと曲がれないのです。だから、機械から降りて、この棒でこうやって押して方向を変える。泣けるでしょ。ガハハ。

昆 いや、それを含めて人間として感動します。

柴田 それで今使っているのが、お茶の乗用摘採機を一部改造したものです。お茶用だと刈取位置が高いのでそれを35cmまで下げ、さらに刈取部の前方横に棒を付けています。これで刈取前のシソの葉に触れることで虫が飛び出して落ちてくれます。その結果、収穫物への虫の混入が減って品質が上がるんです。

昆 最近、メーカーからあなたが改良した機械と同じような製品が出ていますね。それにしても、細かいものだと数え切れないほどの工夫や農業の外にあるアイディアや技術を活かす知恵が柴田さんのところには山ほどある。注ぎ口に水道の蛇口を付けた給油缶、マニュアスププレッダの散布幅調節装置、電動工具用のバッテリーを様々な農作業に使う知恵、などなど。ここにいると農業が好きな人間なら一日面白がれる。

柴田 ありがとうございます。

昆 でも、先ほども言ったように、柴田さんは単なる機械オタクではなく、最適な施肥を選んだり、パートさんに気持ち良く間違いのない働き方をしてもらったりするための工夫になっている。だからこそ経営の利益も出る。でも、なぜ、そこまでやるのだろう。

柴田 そりゃ楽しいからですよ。

昆 また、この続きをやりましょうね。ありがとうございました。

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