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高橋がなりのアグリの猫

全ては自分が悪の根源であることに気付きました。



 答えは始めから分かっていました。「潰せない!」です。バカなりに精一杯努力する残った社員100人近くと、大して役に立たないのに期待して農産物の直接取引をしてくださる篤農家の皆さんがいるのに僕から先に諦める訳にはいかないのです。

 では何を改めれば赤字体質のこのグループを改善できるのかという答えを見つけ出さなければ先に進めません。要因は数限りなく、根底にあるものは素人集団が基本も分からずにカッコを付けてプロにもできないようなウルトラCの演技をしようとしていたことです。

 僕は20代、テリー伊藤に師事し映像演出を学び、30代、会社を2度起業し2度失敗することで経営の原理を学ぶことができました。この経歴という技術を駆使して前社を10年で100億円企業に成長させることができたのです。時代の背景から生まれた高速道路を経歴というチューンアップしたスポーツカーで200kmオーバーの爆走をして無事走り抜けたのです。ですが高速から下りて、農業という走りづらい砂利道を無免許なのに資金力で買ったオートバイで走り始めました。ですがスピード感覚だけが残っていて200kmで進もうとして転倒しまくっていたことに気付きました。

 そうなんです! 転倒する社員が悪いのではなく、アクセルを吹かし過ぎる僕が全て悪かったのです。要因が分かっても改善することは簡単ではありません。ですが、僕以上にモガいていた愛社精神のある社員たちがいました。僕がアクセルから手を離してスピードを落とすことで、僕の代わりにハンドルを操作してくれるそうです。代償として僕が進めていた新規事業を一切中止し、10店舗のうち4店舗の閉鎖、今いるスタッフでできる範囲の業務を着実にできるようにするという実に面白みのない会社になってしまうようです。ただし、2~3年で転倒しない会社になった暁には、また僕がアクセルを吹かしまくることも期待してくれています。

 僕は来年の春から一度農業の現場にズッポリ入り込んでみようと考えています。ものづくりが一朝一夕でできないことをもう一度自分の身体に染み込ませるつもりです。農業改革を謳う国立ファームの代表が生産現場で叩き直される経験はきっと将来の農業業界にとって有効な期間になることと確信して出直しますので、もう一度連載が始まることを期待していただけますと幸いです。

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