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【今月の数字】
輸出上位10社に対する消費税の還付額(2007年)
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第91回 2012年01月27日
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約1兆円
「2015年に10%へ」という消費税の引き上げが現実味を帯びてきたこの頃、地方で食品を製造・販売している経営者は今後の動きをかなり心配している。老舗店は昔ながらの伝統的な商品をできるだけ価格を抑えて販売しており、消費税の引き上げ分を販売価格に反映しにくい今の消費環境のなかではそのまま自らの負担としてのしかかってくる。農業の場合、「キリのよい数字」の価格を設定し、そのなかに何となく消費税が含まれていることが多く、消費税引き上げの影響は大きくなるだろう。
消費税とは1989年に、それまでのいわゆるぜいたく品に対して個別に課税されていた物品税に替わって導入されたもので、資産の譲渡やサービスの提供に対してかけられる税だ。譲渡や提供に対してかけられるとはいえ、「売上税」ではなく「消費税」であるところに大きなポイントがある。消費税の納税額は、売上にかかる消費税額から仕入にかかる消費税額を差し引いた残額となる。したがって、製造業者、卸売業者、小売業者という流通の各段階でつけられる価格に応じた納税を負担している。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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