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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、南アフリカ、米国、オランダ
- 編集部
- 第46回 2012年01月27日
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オーストラリア 8つの車輪で伴走する貯蔵車
容量50tの伴走式貯蔵車であるロングリーチ・トラムライナーは追加車輪を設置することで、ニューサウスウェールズ州の農業経営者の憂鬱を解消した。今ではどんな天候の影響を受けやすい放牧地でも慎重に走るだけで、収穫時の生産性を維持している。
モーリー市ビーフウッドのゲーリット・カーステン氏は、昨年牧草地が水浸しになり、3つの農場で小麦の収穫作業中に立ち往生した。そこで、オズテック・マニュファクチャリング社にミシュラン製ハイフローテーションタイヤを搭載した8輪のロングリーチ型トレーラートラックを注文した。
「すべての放牧地において幅12mのトラムライン方式を採用している。ヘッダーからサイロへと確実に穀物を運搬し、t当たりの運搬コストを最小限にしなくちゃ」と説明する。
先のオランダの作業機メーカーは同氏の農業トレーラートラックを改良し、同州北西部の数カ所で夏と冬の両作物において播種と収穫を行なった。同氏は最初の50t型を設計、製作するにあたり、重要な要素を組み込んだ。
「我々は迅速かつ支障なく積み込む必要があるので、オズテック社のジョン・シーン氏とグレン・ピコン氏に浮遊性能を向上させるために車輪を追加して、現在の3軸型を改造してもらうよう依頼した」と話す。
8輪式50tロングリーチ型は、今年初めにグンディウィンディからモーリー間で試験走行を行ない、グレインソルガムを1200ha分刈り取る際に黒色土壌で平均4t/haを記録した。同機の革新的な1.5m幅の搬送ベルトにより、トラムラインを保って2~3分当たり10tの穀物排出が可能になった。
「追加の車輪軸とフローテーションタイヤを搭載することは同時に、牽引トラクタの馬力が10馬力/tではなく、わずか5馬力/tで間に合うことを意味し、これも大きな省力化になっている」とピコン氏は説明した。
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