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世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、南アフリカ、米国、オランダ



南アフリカ 小規模農家向け製品が拡充へ

 ジュミル(Jumil)社製JM390ハーベスタが最近、南アフリカの市場に初投入された。 同機は最小出力55kW/74馬力のトラクタで牽引するように設計され、ブラジルで製造された。

 これは何十年にもわたり続いているテーマにもとづいた最新の機種である。実際、ハリー・ファーガソンでさえもTE20に適応したものを製造し、50年前にデビッド・ブラウンはJF社がデンマークで行なったように、英国で同様のコンセプトを売り込んだ。今回の販売価格は小規模のアフリカの農家が自前のハーベスタを購入することを可能にし、これまで重要な要素であったコントラクターに全く頼らなくてもよくなったことを意味している。

 スペックに関して説明すると、2条のトウモロコシ収穫用ヘッダーが800mm間隔で配置されているが、450mmから900mmの条間に対応する。軸流式の脱穀部は最小の損傷程度で穀物を収穫し、送風機能がついた振動分離システムを用いてきれいな選別を実現する。

 収穫能力は通常の条件で2.5t/hであり、これは1950年代後半の初代自走式マッセイ・ハリス726モデルと同じ能力である。


米国 科学が司法判断を覆す

 モンサント社が米国農務省(USDA)の承認を受けたジェニュイティ・ラウンドアップ・レディー・アルファルファの種子を発売してから1年もたたずに当該商品を市場から引き上げたが、このたび再度市場に戻ってきた。

 アルファルファ圃場での雑草を減少させることを可能にする先進技術を農家に提供することに関してではなく、このアルファルファ種に関する議論は当初司法制度の中で引き起こされた。この論争はUSDA動植物検疫局がラウンドアップ・レディー・アルファルファに対して再度、規制対象外の認定を与える決定を行なった2011年の1月27日まで続いた。この決定はその後2月3日付の連邦官報で公表され正式決定となった。この決定を歓迎した農業経営者の1人がジョン・へコックス氏であり、同氏はネブラスカ州で肉牛肥育場向けなどの業務用干し草を栽培している。かつて2006年に同氏はラウンドアップ・レディー・アルファルファを作付けした160haの圃場を有していた。その後禁止命令が完全実施された影響をまともに受けて、2006年から今年まで同氏はラウンドアップ・レディー・アルファルファで経験したレベルと同じくらい効果的に雑草を管理できる方法を模索してきた。

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