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それぞれの新規就農スタイル

おひさまのいちご園(茨城県常陸大宮市)菅野大志(31)・久美子(35)

「雑貨屋になりたいな」から一転、イチゴ作りへ。漠然とめざしていた夢は、第一子誕生をきっかけに就農へと変わった。夫婦2人、知らない土地でスタートした新規就農も今年で2年目。味も大きさも販売も、やるなら納得いくまで追求したい。自分なりの『イチゴ道』を模索する日々。

「雑貨屋になりたいな」から一転、イチゴ作りへ。漠然とめざしていた夢は、第一子誕生をきっかけに就農へと変わった。夫婦2人、知らない土地でスタートした新規就農も今年で2年目。味も大きさも販売も、やるなら納得いくまで追求したい。自分なりの『イチゴ道』を模索する日々。

農業を仕事にしようと決意したきっかけは?

自分の店を持つのが夢だった。できれば扱うのは好きな雑貨でと、開店資金を貯めていた。しかしその頃、子供が生まれることになり、仕事について考え直し、思い出したのが農業だった。「知り合いにミカン農家がいるんです。話を聞いて、生産から販売まで自分の責任でできる分、やりがいがありそうだなと前から興味がありました」。改めて将来を思うと、軌道修正するには絶好のタイミング。相談した久美子さんも乗り気。「やるなら今だ!」と就農の決心をした。

なぜ、茨城でイチゴを?

作物はイチゴと決めていた。知らない土地で家族を連れての新規就農。なるべく初期投資は抑えたい。「小さな面積で収益性の高そうな作物でと考えて、一番好きなイチゴにしました」。お客さんが集中する首都圏近郊で農地を探した。「研修先が茨城のイチゴ農家さんで、積極的に新規就農希望者の研修を受け入れていたんです。人も周りの自然環境もよかったし、とんとん拍子に住む家まで決まったこともあって、ここにしようと」。1年間の研修を終え、2011年の元旦、自作の看板を掲げた。

農業の魅力って何?

「すべてが自分次第のところ。手をかけた分だけ成果が返ってくるので、やりがいがありますね」。夫婦2人、何も分からないところから始めてまだ2年。「正直言ってハウスの温度管理ひとつとっても難しい(笑)。毎日が勉強です」。国道沿いにある畑の脇で販売し、少しずつだがお客さんも増えてきた。「おいしいと目の前で言われると、やっててよかった!ってすごく嬉しいです」

今後の夢は?

「単にイチゴを作って売って終わりではなく、『イチゴ屋』としてもっと何かできることはないか?って模索しているところです」。農園まで買いに来る地元のお客に紹介される縁も多く、新しい取り組みにも前向きだ。「去年、音楽イベントに出店してイチゴシェイクを出しました。今は同年代の移動パン屋さんとロールケーキを作ろうかという話が進んでいます」。自身を「イチゴ屋」と繰り返す職人気質な大志さん。大きな志を胸に、イチゴへの追求はこの先も続くのだろう。

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