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特集

農業強化につながるのか? 単なるばら撒き農政の継続か?「人と農地の問題」政策を考える



篠原 従業員は、体の許す限り働きたい間は働けばいいけれど、取締役社長の定年は、きちっと決めたほうがいいと思いますね。

昆 具体的に何歳というラインを考えていますか?

篠原 一般のサラリーマンが58歳とか60歳。そのラインで切ったほうがいいかな。若き経営者って言葉があるけれど、40代半ばが思い切っていろんな決断もできて一番いいかなという気がします。私も60歳前には経営を移譲したいと思っています。実は、就農前はシクラメンの勉強をしていて、今でも、やりたかった気持ちが残ってる。人生、後悔しないように、引退後は気楽にシクラメンをやってみたいですね。

染谷 私は、農業の立場から食育を発信していくのが、これからの自分の仕事だと思っているんです。農業について、自分たちが持っている情報を38万人の柏市民にいかに理解してもらうか。それが直売所を作った理由のひとつです。消費者は食の安心・安全というけれど、農家から見たらこういうことなんだと発信していかないと、どんどん農業が悪者にされていくという危機感がある。農業経営は後継者に任せて、私はそっちの仕事をやりたいですね。

昆 一般的に農業経営は、まだまだ経営者であるオヤジの力や人柄に頼っている面が強いけれど、そのスタイルは雇用10人規模までで限界といいますね。それよりも会社にとっては、そこで働いて経験や知識を得た人材が、仕事を発展させていくことが大事ではないか。農業も本当の意味での雇用能力、経営能力が問われる時代になりますよね。また、そこに働いている有能な青年たちが、横のつながりを持ちながら、育っていくことも期待したいと思います。今日はどうもありがとうございました。(まとめ 榊田みどり)

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