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2011年度第4次補正予算における農業基盤整備関連事業
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第92回 2012年03月06日
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約801億円
2月8日、2011年度第4次補正予算が国会で成立し、翌9日から2012年度予算の審議に入った。昨年12月24日に閣議決定された2012年度予算では、戸別所得補償制度関連(一般・特別会計)は前年度比13.7%減の6,901億円になった。内訳は、米の所得補償(定額部分)が1,929億円、米価変動補填(2011年産米の米価下落補てん)は294億円、水田利活用の所得補償(水田活用の戦略作物への所得補償)は2,284億円、規模拡大加算等は150億円、畑作物の所得補償は2,123億円である。うち、米価下落補てんは、東日本大震災の影響で2011年産米の価格が高めに推移していることなどから、概算要求の1,391億円から1,097億円も減額された。
この話は農業の現場では不思議な形で伝わっている。
「米価が高くなって1,100億円の戸別所得補償制度の予算が余ったので、4次補正で圃場整備関係の(農業体質強化基盤整備促進事業)が付くそうだ。畦を壊して田んぼ一枚の面積を広くすると10万円もらえるらしい」
普通はあり得ない話である。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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