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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、米国
- 編集部
- 第47回 2012年03月06日
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オーストラリア クローラ化が加速する
過去12カ月におけるコンバインの販売傾向で特筆すべきニュースは、タイヤに代わって大規模穀物生産において最も生産性が高い機械に装着されたクローラに関するものである。
タイヤを使用しない代替品が登場し、耕作農家は、ますますぜいたくな気分を味わっているようだ。当初は一部のサプライヤグループに支持されていたが、現在、農場の機械化を行なう大企業が、従来ではニッチ市場であると考えられていた技術から有益な販売を行なおうとしている。
この進撃をリードしてきたのが、ヨーロッパの農業機械における巨大企業のクラース社である。同社によると、今年オーストラリアに納入された新型のレキシオン700シリーズのコンバインの50%程度が、工場で取り付けられた テラトラック(Terra Trac)クローラシステム仕様になると誇らしげだ。
クラース社の販売代理店であるランドパワー・オーストラリア社のゼネラルマネージャー、ポール・バリー氏は、当地域におけるコンバインの年間売り上げが同社での過去最高の結果であったことを反映して強気の姿勢であった。
「テラトラックシステムに関する需要は桁外れで、おそらく大部分は昨年夏に豪雨に見舞われたニューサウスウェールズ州北部およびクイーンズランド州地域でのクローラ仕様のレキシオンの実績によると思われる」と同氏は言う。
「穀物およびシリアル穀物の栽培者および請負業者の間に、動きの取れなくなったホイール仕様の機械の横を通ってゴムクローラ仕様のレキシオンが圃場に入っていき、考えられる最悪の状況で倒伏した作物の収穫に成功したとのうわさが急速に広まっている」と同氏は付け加えた。
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