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人生・農業リセット再出発

世界の歴史を激変させた発明のルーツ

『竹取物語』で、かぐや姫が月に帰るときに帝に贈った不老不死の秘薬には、速攻性猛毒でありながらも微量を使うことでは薬効を発揮する漢方のトリカブトが含まれていた。

 『竹取物語』で、かぐや姫が月に帰るときに帝に贈った不老不死の秘薬には、速攻性猛毒でありながらも微量を使うことでは薬効を発揮する漢方のトリカブトが含まれていた。隋の610年代にその秘薬を製造していた薬剤師が、長寿に不可欠と信じられていた水銀を分離させる硝石に、硫黄・木炭を混ぜて呑みやすいように丸薬にして火に近づけたところ激しい爆発を起こした。これがきっかけとなって火“薬”が発明された。1200年代にジンギス・カン率いるモンゴル軍がペルシャ侵攻戦争で火薬弾を投げた記録があり、それが次第に鉄砲に変わり、大砲が登場する。わが国には1543年、種子島に鉄砲が伝わり、32年後には信長が鉄砲隊で国盗りをする。日本では火薬原料の硝石を産しないため、汲み取り式便所の尿が土壌に染み込んで結石した硝酸カリウムを原料とし、その製法は海外からの輸入が始まる明治時代まで続いた。

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