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特集

“爪もの”から耕うんを見直す ユーザーが語る導入効果と問題点【前編】

“爪もの”とは、いわゆるスタブルカルチやチゼルプラウなどと呼ばれる類の爪(タイン)のついた耕うん作業機のことである。北海道畑作では、10年以上前から当たり前のように使われているが、近年、水田での導入事例も増えてきた。これまでのロータリ耕一辺倒の作業体系からの脱却が徐々に広がってきている。

 “爪もの”とは、いわゆるスタブルカルチやチゼルプラウなどと呼ばれる類の爪(タイン)のついた耕うん作業機のことである。北海道畑作では、10年以上前から当たり前のように使われているが、近年、水田での導入事例も増えてきた。これまでのロータリ耕一辺倒の作業体系からの脱却が徐々に広がってきている。

 背景には「異常気象」を挙げる読者も多いかもしれない。ところが、季節外れの大雨、断続的に降り続く雨、鉄砲水、猛暑……予測はできないとしても、かれこれ数年は続いているのではないだろうか。もはや「異常」と言い訳をしていられなくなってきているのだ。ならば、水はけが良い土壌条件をいかにして作るか、真剣に考えざるを得なくなる。ひとつのアプローチとして登場するのが爪もの作業機である。

 本来、耕うん作業の要は「混和」と「砕土」である。細かくしすぎれば水を含んでしまうが、土塊がゴロゴロしていては播種機が動かず、発芽も望めない。どのタイミングで何を混和したら良いのか。砕土はどのくらいの大きさが適当なのか。見た目をきれいに仕上げる耕うんのやり方から、爪ものの高速で面積をこなせるという利点を活かして新しい作業体系を組み立てていただきたい。


序章 爪もの作業機の導入 本誌読者はなぜ決めたのか

 今回の特集に際して行なった読者アンケートの結果を下にまとめた。

 最初の質問「爪もの作業機を持っていますか」には、多様な答えが返ってきた。なかにはプラウや畝間カルチも同等の扱いになっている回答もあった。確かに“爪もの”作業機というカテゴリは非常に曖昧なものである。PTO駆動のない牽引式の爪のついた作業機という定義で考えると、サブソイラやプラウを除けば、多くの作業機が爪ものの仲間に入れそうなものである。ところが、一般的にはスタブルカルチに限らず、各メーカーの商品名で流通、普及している段階で、使用用途による分類がなかなか浸透していない。


【爪もの作業機の分類】

 そこで、爪もの作業機の種類と特徴、使用用途についてまとめてみたい。長年、爪もの作業機を手がけてきた(株)石村鉄工の石村聡英代表取締役に伺った分類を示す。

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