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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、南アフリカ、米国、オランダ
- 編集部
- 第48回 2012年03月29日
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オーストラリア パイロット不要のヘリコプター
急速に台頭する無人小型ヘリコプター関する技術は、ブリスベン西部のクイーンズランド・フィールドデーにて大きな一歩を踏み出した。
これらシステムは既に軍隊に配備され十分な実績を積んでいるが、現在、その注目は農業界への展開に集まり、それが当たり前のものになる将来に向けて備えているようだ。 例えば、ヤマハは日本政府と連絡を取り合いながら、オーストラリアの農村部の高齢化問題を背景に、小規模農地の管理について自社のRmax無人ヘリコプターを活用して新しい方法を見つけ出せないかを検討している。
ヤマハ(スカイ事業部)の 事業開発マネージャーであるリアム・キグリー氏によると、これら無人機への関心は非常に高く、同国において現在2400台が稼働しているという。「オーストラリアは日本以外で最も主要な市場である。当地での利用は薬剤散布と雑草防除が想定され、薬品の濃度が高くなればなお効果的にその需要は拡大するだろう」と説明する。
加えて、Rmaxの能力はパイロットの命に危険がおよぶ可能性のある「汚い・劣悪・危険」をともなう場所で稼働できるので、特に送電線付近で作業する場合には、このヘリコプターの最大の魅力を発揮できるだろう。ヤマハは、同国においては小規模で傾斜の強い場所やアクセスが困難な状況、樹木や沿岸での散布用途などを中心として関心が高まると予測している。
これまでの主な問い合わせは、ヘリコプターの最大積載量(28kg)に関するものと、ユーザーがGPSを搭載して、ヘリコプターを特定の目的地へ正確に到達させることができるかどうかに関するものである。
「ランニングコストに関しては、2サイクルガソリンエンジンだと1時間当たり約6リットルである」と同氏は話した。
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