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世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、南アフリカ、米国、オランダ


 驚くことではないが、このようなオファーは急速に農村社会の関心を引きつけていった。同氏は10年に3000ドル/エーカー(7410ドル/ha)および16%の継続ロイヤルティ(言い換えれば採取したガスの対価の16%)で契約した。

 「ガス掘削は掘削会社と土地の所有者の両方に恩恵をもたらし、アメリカ国内におけるエネルギー需要を満たす働きをする。これがウィンウィンの関係だ」と話した。


オランダ 究極のチェンソー

 木材の切断は、農場では本業と呼べるような作業ではない。一方で、ほとんど全ての農家はチェンソーを所有し、冬の間は農場において最も使用頻度の高いツールになっているようだ。それゆえに、農業者仲間の中に熱心なティンバースポーツの愛好家がいても不思議ではない。

 最近のオランダの林業機械・芝管理機器の見本市“パペンダル”ショー(2年ごとに開催)において、メーカーのスチール社は同社のティンバースポーツのプロチームによるチェンソーの実演に多くの観客を引きつけた。集まった観客には、直径450mmの樹幹を3つに切断する際の所要時間は8秒以内で、300cc単気筒エンジンの出力は65馬力、実演中のチェーン回転速度は325km/hといった興味深いデータが紹介された。うなりを上げるエンジン音が会場全体に響き渡り、素晴らしいパフォーマンスだった。

 さらに面白いのは、これらのチェンソーの特徴として、いわゆるロータリーの原理を採用したエンジンを搭載していることである。この原理によって、非常に振動が抑えられ、スムーズで高回転の出力を発揮する。ロータリーエンジンはNSU社のRO80型自動車に数年間採用され、さらに有名なところでは自動車メーカーのマツダ社のRX7およびRX8にも使用されていた。なお、スチール社製チェンソーのロータリーエンジンはドイツのAixro 社が提供している。

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