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明治政府は北海道開拓のために欧米諸国からお雇い外国人を招聘した。指導者あるいは実践農家として。長谷川は、法人化したとはいえファミリーファームでそれに取り組んだのだ。技術だけでなく、世界標準のオランダ農業ビジネス文化に触れることで、日本農業村を超えるためだ。
築約20年を迎えた施設は部分的に更新しているが、設備自体は当時のまま。オランダの設備、機材はこの間、さらに進化している。いずれ設備投資について決断を迫られることになるだろう。でも同社にはフランクを兄のように慕ってきた明洋という大きな財産が育っている。投資の舞台が日本であるとは限らないのだ。(本文中敬称略)
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長谷川光史 ハセガワアキチカ
有限会社長谷川農産
代表取締役
1956年、静岡県富士市生まれ。静岡県農業短期大学卒業後、就農。祖父、祖母、父、母と5人で4haの農地での稲作と畑作。標高差を利用して年間に8ha分を出荷する県内有数のキャベツ農家。家族経営の限界に直面し、有機農業への転換を図るため、オランダに花卉の農業研修へ。そこで食べたマッシュルームの味に感動し、本場の味を日本に広めることを決意、90年、有限会社長谷川農産を設立、代表取締役に就任。91年にマッシュルーム専門学校(CCO)の外国人向け短期集中講習の初級コースに入学。92年よりマッシュルーム作りを開始。従業員数37名(パート含む)。年商約2億5000万円。
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