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【世界の農業機械・資材トレンド】
オーストラリア、南アフリカ、米国、オランダ
- 編集部
- 第49回 2012年04月24日
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オーストラリア 「樹木ハーベスタ」、ブラジルで商品化なるか
バイオシステムズ・エンジニアリング社(豪州クイーンズランド州トゥーンバ市)は樹木ハーベスタを開発中だ。現在、商品化に向けて豪州のほかブラジルで資金調達のために活動している。
このハーベスタは樹高8mまでの樹木を伐採する能力を有し、実質的な収穫残さがゼロだという。バイオマスエネルギー発電に必要な大量の中型樹木を高速かつ効率的に伐採することを可能にする。
また、農地でも大規模なバイオマスを植栽する際、この機械の能力が発揮できるという。事業案としては、西オーストラリア州の小麦地帯などの農業地帯に新たな植林産業導入が挙がっている。この計画には同時に小規模な電力発電事業も含まれる。しかし、豪州の投資家たちはその実現可能性について慎重姿勢をとっている。
そこで、開発コストを確保し、投資を回収するためにバイオシステムズ社代表のリチャード・サルマン氏はより有望な将来性を見込めるブラジルに向かい、ビジネス構想を説明した。現在の試作機は1時間当たり35トンのバイオマスまで伐採できることが実証されているが、この処理量を約2倍まで伸ばせる潜在能力があるという。ブラジルではエネルギーの85%以上が再生可能資源でまかなわれており、その4分の1以上がバイオマスに由来している。現在、バイオマスは大半が廃木材か農産物の残さを原料としている一方、燃料供給を目的とした植林が急拡大している。例えば、本ハーベスタに関心を持つブラジルの林業グループは2015年までに500~1000万トンのユーカリ系バイオマスの収穫を見込んでいる。
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