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独断注目商品REVIEW

どこでも手軽に記録・閲覧できるクラウドを活用した農業支援システム



 開発者側にも利点がある。同社代表取締役の長井啓友氏は「実際に使っていただいて、改良や機能追加などの要望をいただきます。その内容に基づいて、システムを修正・改良したり、機能を追加したり、常に進化しています」と話す。

 システムが完成しなくても、部分的に機能を提供し始めて、ユーザーに試用してもらう。要望をフィードバックし、随時、改良したサービスを提供して完成形に近づけていく。このステップをくり返す開発手法はクラウドだから実現できたのだ。


作業記録はスマートフォンやタブレットからタッチ入力で

 基本的な使い方は、日々の作業の記録に尽きる。最初に必要項目を登録しておけば、日々の作業記録の入力は、日付や作業項目を選択するだけ。航空写真に重ねて表示される圃場を視覚的に選択でき、キーボードを使わずにマウスやタッチ入力で簡単だ。圃場は作目や圃場ブロックごとにお好みで6色に色分けして表示でき、写真データも保存できる。

 その他の機能は、圃場毎の集計や出力、農薬散布や施肥の作業管理、農薬・肥料データベースへのリンク・閲覧、草丈や葉色などの生育記録のグラフ化など。記録が残れば、世代を超えたノウハウの伝承にも役立ち、記録に基づく農作業の議論や経営判断にも役立つだろう。

 同システムは、今年11月30日までは無料で使える。既に登録圃場は全国で約5700に及ぶ。開発側は、12月からの有料化に向けて、サービスを拡充するべく奮闘している。

 昨今、スマートフォンやタブレット端末が普及し、手軽に圃場の記録をつけたいというニーズが増えた。だが、作業記録は継続的に蓄積されて初めて価値が生まれることがポイントだ。今までは面倒だと口にしていた方に、従来のシステムは高価だと感じている方にも、今年度からの利用をお勧めしたい。あなたの要望ひとつで、好みのシステムに進化を遂げるかもしれない。(加藤祐子)


■お問い合わせ
ウォーターセル株式会社 
〒950-0078 新潟県新潟市中央区万代島5-1
万代島ビル11F NICOプラザ
E-mail:note-info@agri-note.jp
http://agri-note.jp

2012年11月30日まで:無料
2012年12月からの予定価格:年額19,800円(月額1,650円)

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