ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

座談会

読者座談会 時代に合わせて変化できる常に挑戦し続ける経営力とは



手島 5ha以上ないと契約しないと言われて、植え付け終わったら7haくらいでした。それから、どうやって掘るか、ということでハーベスタ探しが始まったんです。掘るところも見たことなかったですし。

昆 それにしても、1戸あたり14~15ha、時期的にそんな大面積でできるんですか? 

松隈 できますよね。現にやれていますから(笑)。

手島 2週間で全部終わらせる計画で、実質10日あるかないかですね。

松隈(裕) うちは1日1.3~1.4haくらい掘っていきますね。そうしないと間に合わないですね。そのくらいやらないと機械の投資に回せないですよ。

昆 そういうことなんですよ。限界だと思っているだけで、投資を早くした人が勝てるんです。

松隈 今、風潮としては物を言い値で高く売ろうというやり方なんですよね。ところが、魚沼のコシヒカリだって、高ければ売れ残る時代でしょ。それと同時に物が安くなれば、自分のも安くなる。だから自分が買える値段でやっていけるような単価をつけないと。人よりも高い単価で売ろうという気はないです。

昆 肝心なのは単価じゃなくて利益なんですよね。

松隈 本当に勉強になったのは、この前やめましたが、ブルーベリーなんです。ブルーベリーは100g500円もする。ジャガイモはキロ単価50円くらいでしょう。なっている量からすると、確実にブルーベリーは儲かるんですよ。ところが蓋を開けてみたら、ジャガイモの方がいい。利益が残るんです。

昆 たぶん今、ジャガイモが一番収益性が高いでしょ。

松隈 高いです。安定してます。

昆 例えば、ジャガイモを、今度はミツヒカリを始めるときには、この仲間とならと思うんですか?

手島 最初はジャガイモの話に誰も見向きもしなかったですね。

松隈 ミツヒカリは昨年まで11俵、12俵だったので、そのままの状態だったらたぶんやめていったと思います。ところが去年たまたまもの凄くとれるようになってきたのです。すると、それならうちもやってみようという農家さんが増えてきます。結局、飼料米にしろ、何にしろ、初めは補助金をもらわずに作って苦労した人がいるんです。私は誰でも作らせようという気はないですよ。やっぱり様子を見て後からついてくる人は逃げるのも早いですよね。だから、いろんな話があっても、この人は合うだろうという人しか声をかけていかないですからね。

世の中の動きに応えるために選択肢を一つでも多く増やす

関連記事

powered by weblio