ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

インタビュー

特別インタビュー 農業経営者の人材養成機関「日本農業経営大学校」新設!日本農業に希望を持つ、若人よ集え 少数精鋭のエリート教育が強み



夏休みと冬休みもなし!農密なカリキュラムが特徴

――日本農業経営大学校の概要について教えてください。

浦野:2013年4月に東京都内で開校します。1学年20人、教育期間は2年間。全寮制で朝から晩まで農業経営者になるための教育をうけます。私どもの学校は、夏休みと冬休みは設けていません。実質4年分の教育を2年間受けます。
 経営に関する講義を中心に、先進的な農業経営体等での実習を有機的に組み合わせながら展開する予定です。講師陣は、農業の専門家に加えまして、MBAに通じた経営大学院の先生方、アカデミックな方面の農学部の先生方、また企業経営者や消費者団体代表など多彩です。様々な業界のトップクラスの方にも講師をお願いしているところですので、期待いただければと思います。

 さらに、生徒10人に対して1人の割合で担任教員を配置します。現在、小学校では大体30人の生徒に担任が1人と聞いておりますので、学生と教員の間でかなり濃厚な関係を築けるのではないでしょうか。


――これはとても学生気分で遊んでいられませんね(笑)。

浦野:経営者育成機関ですから、一般の大学よりずっときびしいものになるでしょうね。

――ちなみに県運営の農業大学校も、少人数で全寮制を取っているところが少なくありません。そことはどんな違いがあるのでしょうか。

浦野:大きな違いは、農業経営に力点を置いているところです。農業大学校のカリキュラムを見せていただくかぎり、たとえば栽培や畜産の飼養管理といった現場の技術が中心で、農業経営は1単位ある程度です。それに対してわれわれのカリキュラムは、マーケティング、原価計算、生産管理などに重点を置いていく。また、グローバルな視点も加味していく。つまり「農業を産業、経営として成立させるのはどうすればいいのか」を大前提に、授業を展開していくことが大きな違いだと思っています。
 さらに、卒業後は地域農業・農村のリーダーとしても活躍してもらいたいと考えていますので、自らの農業に留まらない視野の広さや志の高さを育てたいと思っています。


――ということは、賛同企業の中からグローバル展開するメーカーで実務研修するようなこともありますか?

浦野:そういう取り組みも出てくるでしょうね。われわれ食品企業の経営者も、何らかの形で学生さんと接触して切磋琢磨する機会を持ちたいですね。
 個人的な思いとしては、成功した農業のモデルを積極的に調査し、どういう事業ビジョンで、どんな風に取り組んだから成長したのかを分析してもらいたいと考えています。ケーススタディを自分の中にとりこんでもらうことによって、学生のやる気も高まり、将来への展望も変わってくると思いますので。

関連記事

powered by weblio